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2012年05月26日10:50

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「吉本百年物語」〜エンタツ・アチャコの誕生

「吉本百年物語」を観てまいりました。場所はもちろん新装なったばかりのなんばグランド花月。吉本興業百年の歩みを月替わり、12回に渡ってキャストを代えつつたどっていくという壮大な試み、第2回5月公演は「キミとボクから始まった」と題して、エンタツ・アチャコ誕生の瞬間を描いた昭和の初期が舞台でした。

いかにも芸人らしいベタなノリの花菱アチャコを中川家礼二、いくぶん都会的センスにあふれスマートな横山エンタツを板尾創路が好演。このふたり、なかなか息の合ったところを見せ、中盤のクライマックスというべき、再会したふたりがなにげなく会話しただけでもうそれが掛け合い漫才になってしまうというくだりなどは感動ものでした。

林正之助会長役に六角精児、ジャズマン役に西村和彦と吉本以外の面々も顔を出す一方、アチャコの元相方役には内場勝則。主役ふたりとトシの差を感じ、最初はこのキャスティングに首をかしげたのですが、そこは吉本新喜劇の舞台を守ってきたベテラン役者へのリスペクトでしょうか、見せ場がしっかりと用意され、物語の大きなアクセントとなっていました。

こう書いてくるとなにやらシリアスな物語のように思えてきますが、そこのところはやっぱり吉本、進行案内役のなだぎ武を初め、中川家剛、海原ともこ、そしてこの日だけのゲスト国生さゆりらによるアドリブや楽屋落ちなど、“ふだんの吉本”も満載、舞台奥の生バンドとともに舞台をおおいに盛り上げたのでした。

この「吉本百年物語」、今後どのような展開を見せていくのかとても気になるところであります。おそらく終盤に用意されているであろう、こちらがリアルタイムで熟知しているMANZAIブームはどう描くのか、ダウンタウンは誰が演じるのか、横山やすしや島田紳助をどのように扱うのか、興味はつきません。
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