西成・萩ノ茶屋のライブ・バー「オールド・グラフティ」のマスターFさんがようやくmixiの世界に入ってきた。近しいひとたちはFさんのことをSちゃんと呼ぶけれど、私は正直、まだFさんと呼ぶぐらいの間柄だ。それにしても世間はもうmixiは終りだFacebookだなんて言ってるときに、ヒョコっとmixiデビューするのがいかにもFさんらしい。マイミクはあっというまに50人を越えていた。
彼は「OFF Limit II」(現チューハイBarおふり)のライブイベントで、その高らかな歌声と弾けたキャラでいつも最後を盛り上げる役割だった。それはトリなどという大それたものではなく、いかにも飛び込み的、かっては某有名オールディーズ専門ライブハウスの専属ボーカリストとして鳴らしたFさんだけに、その手の名曲の数々でその場の空気をMAXに持っていくのだった。
そして彼の口から語られる彼自身の人生がとても興味深い。もちろん誰でもそうだが、Fさんの人生にも山あり谷あり、うまくいったこともうまくいかなかったこともいろいろとあったようだ。そしてFさんご本人には失礼かもしれないけど、彼の口からユーモラスに語られるうまくいかなかったときの話のほうが、うまくいったときのそれより抜群に面白いのだった。
…などと、エラそうなことを書きながら、私はまだ一度も「オールド・グラフティ」にお邪魔したことがなくFさんにはすまなく思っている。まあちょっとしたきっかけでお邪魔できる日はすぐにでもくるだろう。よく考えてみればふだんからお世話になっている喫茶「日本一」から数百メートルほど先、でもそのわずかの間がこそがもっとも西成らしいディープな部分なんですよね。
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