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2019年10月13日22:01

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猪木とビンス(555)最終章

78年新日本プロレスの「プレ日本選手権」は予選リーグ戦参加12選手中、8人が決勝トーナメント進出。予選落ちしたのは開幕戦、11月17日の後楽園ホールでの上田馬之助戦でビール瓶で額を割られ、負傷棄権した山本小鉄、木戸修、永源遙、サンダー杉山の4人しかおらず。

前半は猪木が欧州遠征でシリーズに不参加だっただけにこの大量決勝トーナメント進出は致し方なかったか?

8人にシードの猪木とフリーヒールユニットである狼軍団の首領、ヒロ・マツダを加えた10人で決勝トーナメントが行われ、猪木は1回戦から出場、12月5日、福岡九電記念体育館で星野勘太郎、12月9日、四日市市体育館での準々決勝では3年7か月ぶりのシングル対決となったストロング小林、12月12日、仙台市レジャーセンターでの準決勝ではマサ齋藤を破り優勝決定戦進出。

一方でマツダは1回戦で対戦の上田馬之助が「狼軍団の首領であるマツダに優勝してもらいたい」と棄権し不戦勝。12月11日、静岡・駿府会館での準々決勝で藤波辰巳を撃破。12月13日、横浜文化体育館での準決勝では坂口を首固めで破り優勝決定戦進出。

12月16日、蔵前国技館での優勝決定戦は予定通りというか、猪木とマツダの組み合わせになりました。  

その2日前の12月14日、大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆6,000人発表)には1大会のみWWWFヘビー級王者ボブ・バックランドが参戦、猪木の挑戦を受けて同王座の防衛戦を行っています(試合は21分12秒、狼軍団が乱入、双方に手を出し一歩先にリングに上がった猪木がリングアウト勝ち、ベルトの移動なし)が、

試合前に立会人として来日したマイク・ラーベルと共に吉原がリングに上がり、新日本プロレスのファンに挨拶。「日本リーグ争覇戦」の優勝者であるラッシャー木村とプレ日本選手権の優勝者を対戦させたい」とアピール。併せて自分のプロレス生活25周年記念イベントである11月25日、蔵前国技館大会に新日本プロレス所属のS小林と小林邦昭を参戦させてくれた見返りに、2日後の新日本プロレス蔵前大会にアニマル浜口と寺西勇を出場させることを発表しています。 

この日はプレ日本選手権3位決定戦が行われ、坂口がM齋藤に反則勝ちで3位となりました。

12月16日、蔵前国技館(テレビ収録、観衆7,000人発表)でのプレ日本選手権優勝決定戦は猪木が狼軍団のセコンドの乱入に苦戦しながらも23分6秒、卍固めでマツダを降して優勝しています。 

国際勢初の新日本プロレス参戦、浜口&寺西組を迎え打ったのは新日本きっての実力派、長州力&木戸修組で試合は30分時間切れ引き分け。この試合は急に決まった為か、テレビ局同士の話し合いがつかずノーテレビとなりましたが、翌79年4月に公開された松竹・富士・三協映画四角いジャングルシリーズ第2弾「激突!格闘技」に収録されました。 

この日、吉原は日本リーグ争覇戦優勝者であるR木村と半年間に渡るカナダ修行から凱旋帰国した原進改め、阿修羅・原を伴って来場、リング上から改めて東京のファンに挨拶を行い、「プレ日本選手権の優勝者とR木村、藤波と原を対戦させたい」と宣言しています。

また、12月26日、後楽園ホールで行われた「藤波辰巳ファンの集い、ドラゴンフェスティバル」に原が単独で姿を現し、藤波と握手を交わしています。

しかし、吉原の思惑とは裏腹に猪木vsR木村、藤波vs原の一戦はそう簡単には実現しませんでした。翌79年に入ると国際プロレスと新日本プロレスの交流が本格的にスタートしていきます。



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