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2024年05月15日22:39

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ストロング小林さん追悼(687)

80年全日本プロレス「ジャイアント・シリーズ」10月22日、北海道・稚内市民体育館(テレビ収録、観衆2,500人発表)大会ではダブルメインイベントで先ずダブルメイン第1試合でこの日から特別参加のテリー・ファンクとこの日までの参戦となるビル・ロビンソンが夢のタッグを結成し、ジ・アベンジャー&ジ・アステロイド組と60分1本勝負で対戦。

我の強いロビンソンですがきちんとテリーを立てて、得意のワンハンド・バックブリーカーでアステロイドを叩きつけるとテリーにタッチ、テリーは伝家の宝刀スピニング・トーホールドを決めてアステロイドからギブアップ勝ちを奪いました。

勝ったテリーはそのままダブルメイン第2試合の馬場&鶴田組とアブドーラ・ザ・ブッチャー&キラー・トーア・カマタ組のタッグマッチ60分1本勝負で日本側のセコンドに付き、11月1日、横浜文化体育館でUNヘビー級王座に挑戦が決まったブッチャーを牽制。

また、10月17日の盛岡大会で馬場&鶴田組がロビンソン&ワフー・マクダニエル組を破ってインターナショナル・タッグ王座を防衛したことで、11月2日、後楽園ホールでブッチャー&カマタ組が同王座に挑戦することが決定し、稚内大会は急拠前哨戦となった訳です。

鶴田が外国人陣営に捕まりパンチ、チョーク攻撃、これを見ていたテキサスブロンコの熱い血が燃えさかり試合に乱入、宿敵ブッチャーに殴りかかり馬場&鶴田組の反則負けになりました。

内臓疾患の為開幕戦から欠場していたロッキー羽田がこの日から復帰しています。

11月1日、横浜文化体育館(テレビ収録、観衆7,500人超満員札止め発表)大会ではテリーが因縁のブッチャーのUNヘビー級選手権に挑戦(60分3本勝負)。1本目はテリーがフライング・ボディシザースドロップ(空中胴絞め落とし)で先制、2本目は、場外乱闘でブッチャーがテリーを担ぎ上げてウィークポイントである膝を鉄柱に叩きつけてダウンさせ、先にリング内へ。

フラフラの状態でエプロンまで上がってきたテリーにブッチャーは助走をつけてのショルダー・タックルを見せてリングアウト勝ち。

決勝の3本目はテリーがブッチャーにコブラツイスト、これを腰投げで投げたところ、屈んでギブアップかどうかを確認していたレフェリーのジョー樋口の上にテリーの身体が命中、樋口レフェリーはダウン、ブッチャーは倒れたテリーにジャンピング・エルボードロップを見舞おうとしましたが、咄嗟に避けた為、こちらも樋口レフェリーを直撃。両者反則の裁定が降り、1−1でブッチャーが初防衛に成功しています。

翌11月2日は後楽園ホール(テレビ収録、観衆3,300人超満員発表)大会。メインイベントは馬場&鶴田組にブッチャー&カマタ組が挑戦したインターナショナル・タッグ選手権試合。1本目は鶴田がカマタをジャンピング・ニーパット、フライング・ニードロップと飛び技を繋いで体固め、2本目はカマタが馬場をブッチャーとのダブル・ヘッドバットから体固め。

決勝の3本目はブッチャーが鶴田の顔面に隠し持っていた塩を投げつけて日本組の反則勝ちとなり2−1で馬場&鶴田組が5度目の防衛となりました。

11月4日、松本市総合体育館(テレビ収録、観衆3,800人満員発表)大会で前王者鶴田がブッチャーのUNヘビー級王座にリターンマッチを挑みました。1本目はブッチャーが山嵐(バックフリップ)から体固め、2本目は鶴田がエルボードロップ2連発、ジャンピング・ニーパットと繋いで片エビ固め、決勝の3本目は鶴田の掛けたコブラツイストがもつれて両者場外に転落、両者リングアウトとなり1−1でブッチャーが2度目のタイトル防衛、次期「世界最強タッグ決定リーグ戦」ではタイトル戦は行われない為、鶴田はシングル無冠で越年となりました。

シリーズ最終戦は11月5日、大和市車体工業体育館(観衆3,000人発表)大会。メインイベントはテリー&鶴田組の日米師弟タッグがブッチャー&アベンジャー組と対戦、1本目は両チームリングアウトで1−1。決勝の2本目は鶴田がアベンジャーを体固めで破り、2−1でテリー&鶴田組が勝利、有終の美を飾っています。

新日本プロレスとの興行戦争ですが、後楽園ホールは全日本プロレスが2回開催、開幕戦10月9日が2,300人、11月2日は日曜日昼興行とあって3,300人超満員。新日本プロレスは10月10日の開幕戦の1回だけで2,700人超満員。後楽園ホールの当時定員が2,005人。ただし立見の数は全日本プロレスの方が多く、10月9日は新日本の勝ち、11月2日は立見の数で僅差で全日本の勝利でした。

首都圏興行戦争、全日本プロレスが11月1日、横浜文化体育館で黄金カード、ブッチャーvsテリーのUNヘビー級選手権試合で7,500人超満員発表、新日本プロレスは11月3日、蔵前国技館で猪木vsハルク・ホーガンのNWFヘビー級選手権試合、木村健吾vsチャボ・ゲレロのNWAインターナショナル・ヘビー級選手権試合の2大タイトルマッチで7,000人発表で満員に成らず。

ホーガンが2度目の来日であまり名前が浸透していなく、猪木がベルトを奪われる可能性も低かったせいかカード的には弱く不入りとなりました。横浜文体と蔵前ではキャパシティの差はありますが、ここは全日本の勝ちだと言えます。

大和市車体工業体育館は先攻が新日本プロレスの10月17日、テレビ生中継で猪木&藤波辰巳組vsタイガー・ジェット・シン&上田馬之助組、長州力vsポール・オーンドーフで2,500人発表、全日本プロレスは最終戦11月5日、ノーテレビで3,000人発表で発表は全日本が上ですが地方の500人位は水増し発表の範囲内であり、こちらは互角と見るのが正しいかと思います。

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