はじめての商店街

甲子園からの帰り道は野田阪神で降りた。同行したCーる君が千日前線沿線住まい、そのあとの交通の便も考えてということ。晩ごはんをとるべく駅周辺をウロウロしてたら「新橋筋」という立派なアーケードがあったのでビックリ。こんなところに商店街があるなんていまのいままでぜんぜん知らなかった。大阪市内の商店街ならたいがい知ってるつもりだったのに。

下町の商店街に育てられた私のような人間にとって、週末夕暮れのアーケードほど郷愁を誘うものはない。全長500メートル足らずだったろうか、北端と南端それぞれのワンブロック分だけ道がせまくなっているのが面白かった。シャッターが閉まったままのお店もいくつかあったけど、大阪市内いくつかある寂びれた商店街にくらべたらまだマシなほうか。

手ごろな食堂を探しながら南下。個人経営の定食屋があればいいんだけど、時間的にその手の店はすでに居酒屋に化けていた。新品か中古か区別のつかないベタなCD屋発見。南端は予想通りJR大阪環状線の高架に突き当たり、我々は大阪ではなぜか店舗が北部ばかりに集中している「ぎょうざの満洲」でたらふく中華をいただいた。

千日前線がまだ開通していないころ、この商店街は野田阪神駅とJR（当時国鉄）野田駅の乗り換えに利用するメインストリートだったことくらいは誰でもわかる。なんだか当時のにぎわいが目に浮かんできた。はたして千日前線の開通っていつだったんだろうと思って調べたらなんと1969年(昭和44年)4月16日。ちょうど50年前のあすだったのでビックリした。