「クラシカルと電子音楽の狭間を旅するピアニスト。
今最も注目を浴びるポスト・クラシカル界の異才。」
なんばタワレコで、たまたま見かけて手に取ったチラシの文言だった。もちろん今まで聞いたことのない名前。しかも「ポスト・クラシカル」とはなんぞや?
しかし、そのモダンでアバンギャルドっぽい、香ばしい響きに(笑)ビビビッと反応。
YouTubeで「試聴」してみれば、確かに面白い。これは直接行って確かめねば。
会場のクアトロはまずまずの入り。客層は、ジャズからテクノまで、如何にも知的な音楽が好きそうな感じの人ばかり。外国人も多い。
ステージに目を見張りました。10種類はあるだろう、あらゆる鍵盤楽器が所狭しとセッティングされている。スツールが何脚か置かれていたので、てっきりサポートミュージシャンが付くのかと思ったけど、もちろん彼のワンマン演奏だ。
こっちのキーボードから、あっちのキーボードへと、ステージを駆け巡り(?)ながら、その場で弾いていた生音だけでなく、それをサンプリング/ループさせながら、音を実地でどんどん重ねて構築させるワンマンアレンジは見事。
霧が立ち込めるように静かな導入部から、どんどんビート感を増して、やがてダンサンブルなサウンドに変容したり、ドラマチックな展開を見せたり、曲想も意外に多彩。その幽玄の世界はまさにそれはテクノとクラシック/現代音楽のハイブリッド。ブライアン・イーノの環境音楽や、スティーブ・ライヒのミニマムミュージックの影響もじゅうぶんに伺えるし、もちろんそこにはブッゲ・ベッセルトフトのエレクトリックジャズもあるか。
調べてみれば、彼はまだ35歳。にもかかわらず既に9枚のアルバムを出している、独自の評価と人気を築いているみたいだ。未だに全く未聴だけど、このコンサートが彼を深く知るきっかけになれば、来たかいはあったというものです。
そもそも「ポスト・クラシカル」とは何か?
http://realsound.jp/2018/03/post-165305_1.html
なるほど。。。
3年前のパフォーマンス
https://youtu.be/J44C184Dd7c
こちらは新譜の予告編
https://youtu.be/SbnfQl1ny0E
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