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2016年04月29日16:40

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「ちはやふる 上の句&下の句」〜団体戦と個人戦

広瀬すずってたしかまだ17歳でしょう。なんだかすでに主役を何本もこなしているかのような堂々たる安定感。それでいてみずみずしさも十分。とにかく昨年の「海街diary」におけるセンシティヴな女の子とはまったくの別人。まあこれが伸び盛りの女優ってことなんやろうなあ。競技かるたに賭ける高校生たちの青春二部作。原作は「海街diary」と同じく大人気コミック。

とは言え、思っていたよりずっと“団体戦”だったのが〔上の句〕。千早(広瀬すず)ひとりのみならず、瑞沢高校競技かるた部5人のキャラがとても個性的。ところが〔下の句〕になると、ややもっさりと進みつつ話は“個人戦”の様相を呈してくる。各人いつのまにかいち高校生の領域を脱していて、かるたプレーヤーとして側面がクローズアップされている。

〔上の句〕での学園生活ぶりを愛おしく思ったこちらとしては、かるた部5人のチームプレーをもっと見たくなる。しかし新たなキャラ、かるたクイーン(松岡茉優)の登場もあったりでなかなかそうはいかない。まあ実際のかるた競技における団体戦/個人戦の微妙なバランスは、物語を後方で引き締めている師匠・原田先生(國村隼)の言葉によってしみじみと説明されるのだけど。

ほとんど格闘技と言ってもいい競技かるたの面白さは十分に伝わってくる(正直ルールの細かい部分はわからないままだったんだけど)。できたら古典文学としての百人一首/和歌の側面にもうちょっと踏みこんでほしかった気もする。チームのひとり奏(かなで)(上白石萌音=小動物的)はそのために用意された、和の世界をこよなく愛するキャラだと思うし。
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