mixiユーザー(id:2399973)

2015年07月25日16:10

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「人生スイッチ」〜地球の裏側にもうひとつの笑いがあった

…とか言いながらこれがだんだんと笑えなくなってくるんですね。いや、この“笑えない”は“面白くない”という意味ではなくて、ひえ〜っ、地球の裏側のひとたちって、いったんスイッチが入ったらここまで日常を突き抜けてしまうのかというあまりにも予想外の展開が続き、笑いよりも驚きのほうが先にこちらまで届くからなんですね。

かといってハリウッド的おバカなスラップスティックともひと味違うんです。もっとなまなましくそしてブラックユーモアもそこそこ隠し味にしているというか。そして彼らの無謀な行動だけでなく、セリフのやりとりに見られる理論武装みたいなものが、やっぱりどこか我々のそれとは違っていたのが面白かったですね。そこでそういう論理を展開するか、みたいなね。

6つの短編からなるアルゼンチン映画。あのペドロ・アルモドバル(「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」の監督)が製作を担当、たぶんローカルの有名俳優を多数起用してるんでしょう、本国では大ヒットを記録したとか。ひとつひとつの物話の設定、展開は実によくできていて、それぞれ独立した6本の作品としても十分成立可能なクオリティー。

すべての物語の主人公は多かれ少なかれ一度苦境に陥るんですね。で、その苦境から脱する方法、バネの弾きかえしかたみたいなものが、我々抑制の効いた日本民族とはまったく違うわけです。まあひとことで言うと何を考えてるかわからんわアルゼンチーナってことになりますけどね。地球の裏側の思考回路にご興味のあるかたはぜひご覧ください。
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