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2024年02月23日08:46

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1656

☆洋ちゃんの読観聴 No. 1656       

小林登志子 「古代オリエント全史」     

前回紹介した高野秀行の「イラク水滸伝」を読んで
いて、イラクの源流とも言えるメソポタミアの
ことを、僕は知らないなあと自覚した。そこで、図書館へ
行き見つけたのが本書だ。高野氏も、この著者から
知見をもらっていたことは「イラク水滸伝」にも
書かれており、彼女は日本における古代オリエント
研究の第一人者のようだ。

新書で290ページというのは決して情報量として
多くない。カバーする年代は紀元前3500年くらい
から紀元前300年くらいまでの約3000年分。
つまり人類の歴史の半分以上ということになる。
領域は、西のエジプトから東のインダス川まで、
と広い。

多くの民族が立ち代わり王国、王朝をつくり
あげる。戦があり同盟もある。人の移動もあった。
多くの王も登場するが、なかなか覚えきれない。
都市名の場所もすぐに頭に入ってこない。なので、
ときどき年表や地図で確かめながら読み進める。

そんなわけで、駆け足の読書となる。読者は
全部を把握しなくてよいと思う。ときどき
気になった部分を読み返せばよい。

その昔、古代文明が4つあったと言われる。
その中で最古がメソポタミアである。初めて
農耕が行われ、いろいろな宗教が生まれ、
人類初の文字(後にアルファベットに発展
する)が生まれたのも、このエリアである。

今の時代の話だが、中東観光の目玉は「3P」と
言われる。イランのペルセポリス、シリアの
パルミラ(残念ながらISにより破壊された)、
そしれヨルダンのペトラ。これら3つの遺跡を
僕はすべて見てきた。そのときは、時代考証など
知らずに感動したが、もし今見ることができたら、
もっと感動するだろうと思う。

古代オリエントの遺跡はまだ発掘中のところも
多い。また、一般向けに公開されていない
遺跡も多いようだ。機会があれば、ぜひ行って
みたい。


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