２分小説？『くらうど』

　商品の仕様をご説明する前にまずは一例を挙げて、実際に行う手順の流れをご理解いただきたいと思います。
　本日ご協力いただきましたのは高知市内にある定食屋、『一汁三菜食堂 青柳店』です。では早速棚の方見て参ります。

　まずは温かいオカズの並ぶ棚です。横幅は約1200ｍｍ。お皿の平均サイズが、約1１0ｍｍとして横いっぱいに並べて丁度10皿となります。棚の数は３段なので10品×３段で30。それとは別におでん、種の種類は５種類となっております。
　玉子焼き、ネギ入りとネギ無しで２種類です。
　おでん５品と、玉子焼き２品を前述のオカズ30に足せば３７となります。この数字をこちらの温菜の欄に入力してEnterを押してください。そうすると画面が切り替わります。次に冷菜に参ります。ちなみに温菜の数を修正したい場合は、下段のタブの温菜を選択することで、任意のタイミングで先ほどの画面に戻る事ができます。はい、ここまで宜しいでしょうか？はい、では冷菜に移ります。
　
　冷菜――冷ややっこ、小松菜のお浸し、納豆、大根おろしなどです。ガラスケースの中に並んでおります。こちらも先ほどと同じ手順で計算致します。横15品×棚の段数２で、温菜と同じく30となります。この数字を中段のこちらの欄に入力致します。そしてEnter。そうすると、はい、このように「温菜37、冷菜30、合計67となりますが、宜しいでしょうか？」という確認メッセージが出ますので、確認のうえ、間違いがなければ『はい』を選択して次の画面に進みます。修正がある場合は、下段のタブで温菜か冷菜を選択していただき、再度正しい数値を入力してください。はい、では次は汁物です。

　汁物の種類は、味噌汁と豚汁の２種類。豚汁には大と小の２サイズがありますので、汁物の数値は３となります。次はご飯です。

　白ご飯が、大中小そして特盛合わせて４種、10穀米も同じく大中小特で4種、計8種となります。あ、先ほどの汁物のところで説明飛ばしてしまいましたが、数値を入力後にEnterですね。はい、ご飯の画面でも同じです。数値を入力してEnterを押します。

　はい、これでデータの入力は完了です。これからオカズの数と汁物の有り無しを選択して参ります。基本的には先ほどまでの流れと同じです。オカズ数の欄に食べる予定のオカズの数、汁物を食べる予定でしたら、こちらのチェック欄にカーソルを移動させていただいて、左クリックを１回お願いします、そうするとここにチェックマークが入ります。本来であれば大体６品と豚汁大と10穀大をいってしまうのですが、本日はお店の名前にちなんでオカズ３種類、汁物有り、と白ご飯を選択します。そしてEnterです。

　はい、最後の画面です。今まで入力した数値がすべて一覧で表示されます。温菜、冷菜の種類数と、汁物、ご飯の種類数、選択したオカズの数量と汁物の有無ですね。確認のうえもし、修正したい部分がありましたら、この画面から直接数値を修正することもできますし、下段のタブで前の画面に戻って修正することも可能です。はい、では宜しいでしょうか？宜しければ実行ボタンの上で、左クリックをお願いします。

　はい、少々お待ちください。ただいまコンピューターが計算しております。具体的には、異なる n個のものから r個を選ぶ組み合わせの総数 nCr を求めます。
　本日はオカズを３品と少なめに設定しましたのでそれほど時間は掛からないと思います。ただしオカズの数が10品を超えるとかなりの時間が必要となります。え？具体的にですか？そうですね。最長で５時間といったところでしょうか――あ、計算が終わりました。では数値を確認しましょう。

　オカズのパターン　47,905
　　　　　　　汁物　×　３
　　　　　　　ご飯　×　４　　　
　お盆に乗るお昼ご飯のパターン＝574860通り

　はい、というわけで、お盆に乗せるお昼ご飯のパターンは、５７万４千860通りということが判明致しました。

　オカズパターン計算シミュレーター、『お盆小BONちゃん』、クラウドファウンディングにて、只今開発費を募っております。
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　では、この機会にぜひ、ご出資の方、宜しくご検討のほどお願いいたします。