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2021年01月04日10:02

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1434

☆洋ちゃんの読観聴 No. 1434   

リー・チャイルド 「葬られた勲章」        

元軍人で凄腕のジャック・リーチャーのシリーズ。
アメリカ本国では既に24作まで出ているらしいが、
日本では全作品が翻訳出版されているわけではない。
本作品は2009年の作品。

近年ハードボイルド/冒険小説は旗色が悪い。
謎解きの本格ミステリーに押されている。そんな
中でグリーニーの暗殺者グレイマン・シリーズと、
このリーチャー・シリーズは安定した人気があり、
作品の質も高い。

今回の舞台はニューヨーク。リーチャーは地下鉄内で
女性が自殺するのを目撃する。すると政府機関の関係者
たちから、彼女から何か受け取らかなったかと訊かれる。
彼女は政府機関に勤務していて、メモリースティックを
持っていたと思われる。しかし彼は受け取っていない。
そして下院議員の名前も聞かなかったか訊かれる。

過去にデルタフォースにいたことが議員の自叙伝に
書かれているが、なぜ勲章を受け取れたか詳しいことは
書いていない。元少佐のリーチャーの経験からすれば、
議員は記録に残せない殊勲をあげた可能性がある。
この件に関した情報がメモリースティックに入っている
のかもしれない。国家の組織が公にさらしたくない
機密とは何か?さらに怪しい外国人が乱入し、凄まじい
アクションが繰り広げられる。

よく練り上げられた構想とストーリー展開だ。
シリーズ最高傑作の呼び声も高い。

このような傑作シリーズが、全作品が翻訳
出版されず、とびとびでしか楽しめないのは
残念だ。それが今の日本の出版界、なかんづく
翻訳小説の現状なのだろう。

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