一般紙の下の隅っこの方、こういうところにはわずか12行程度の記事がある。どんな記事かというと、仏教関連の月刊誌「大法輪」が休刊するらしい。すぐに思うのは、さまざまな雑誌と同じように売れなくなったかと思ったのだが、別の理由があるらしいのだ。
驚くことに、「専門知識のある編集担当の人物が確保できない」という。例えば仏教系大学を出たからといって、それだけでは足りなのだろう。どんな社会だって、社会人となってからの経験が必要なのだから、上を見ればきりがない。当然のことだと思うのだ。
坊さんだって、宗派の大学だけでなく、養成機関を出てからがスタートとなる。そうなると、坊さんになろうという人がいなくなっているだけでなく、仏教の研究者も枯渇しているのだろう。どんな業界だって栄枯盛衰はあるもので、こういう時代はあるものだ。
宗派の養成機関を出た人は、先輩僧から「就職先はない」といわれたらしいからな。
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