mixiユーザー(id:21258650)

2019年05月29日01:42

307 view

猪木とビンス(418)最終章

新日本プロレスはこの年、激動、激震に見舞われました。84年6月14日、蔵前国技館におけるハルク・ホーガンvs猪木のIWGP優勝決定戦で再々試合の末、場外乱闘で乱入した長州力が乱入、猪木をリキラリアットで倒し、さらにホーガンへもリキラリアット。

ホーガンも咄嗟にアックスボンバーを打ち返して相討ちとなりましたが、この間坂口以下セコンド陣が猪木をリング内に押し上げて猪木のリングアウト勝ちという結末になりました。

前83年6月2日、同所での猪木舌出し失神事件で衝撃を受けたファンの悲願だった1年後のリベンジは期待を大きく下回る内容となり、「長州を出せ」と暴動騒ぎになりました。国技館の建物を毀損する輩もありその後、夜11時過ぎにようやく収拾しました。

それから1週間経過した6月22日、新日本プロレスから独立した新日本プロレス興行が全日本プロレスと業務提携を発表。8月26日、田園コロシアムで提携第1弾を発表。

坂口副社長は新日本プロレス興行の大塚直樹社長に全日本プロレスとの提携中止を促し「全日本プロレスの興行を買った場合は新日本プロレスの興行は売らない」と二者択一を迫りました。

UWFが旗揚げしていたとは言え、当時の新日本プロレスと全日本プロレスのパワーバランスは6対4位で新日本プロレス優位であったのは事実で、新日本プロレス興行に取って新日本プロレスの興行が買えなくなるデメリットは大きいと思われましたが、大塚は新日本プロレスの高圧的態度に腹を立て、新日本プロレスとの取引を解消すると発表。併せて新日本プロレス在職時より懇意にしていた選手を引き抜き、全日本プロレスのリングに上げると報復宣言。

また、IWGP決勝に乱入した長州の立場も微妙なものとなり、乱入の責任を取って6月29日、後楽園ホールで開幕の次期サマー・ファイト・シリーズから無期限出場停止処分を受けましたが開幕戦にタイツとリングシューズ姿で登場し「試合に出場させろ」とアピール。7月2日の和歌山県立体育館大会から復帰。長州の処分は形式的なものでした。

7月20日、札幌中島体育センターで長州は藤波のWWFインターナショナル・ヘビー級王座に挑戦。2月3日、同所での両者による同タイトル戦は長州の入場時、花道で待ち伏せていた藤原喜明が鉄パイプで長州の額を殴打、長州は流血し前代未聞の「試合不成立」という事態になっていました。 

それ以来の両者のタイトルマッチとなった訳ですが試合中、猪木が通路に姿を現し、リングに近寄って来て猪木に気を取られた長州が藤波に背中を見せてしまい、藤波にバックを許してバックドロップで投げられ、15分8秒、体固めでフォール負け。

8月2日、蔵前国技館で行われた猪木vs長州のシングルマッチは名勝負となりましたが、29分39秒、グラウンド・コブラツイストで長州のフォール負け。猪木と長州はこの年、4月19日、蔵前国技館での正規軍vs維新軍5対5勝ち抜き戦の大将戦では13分44秒、卍固めにより猪木のレフェリーストップ勝ち。5月18日、広島県立体育館でのIWGP決勝リーグ戦では16分48秒、逆さ押さえ込みで猪木のフォール勝ちと3回闘って全て長州が負けており、82年10月8日の「かませ犬」発言から約2年、長州の革命も新日本プロレスの中ではそろそろ限界に到達しつつありました。
6 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年05月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031