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2018年04月30日15:47

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1267

☆洋ちゃんの読観聴 No. 1267                

M.ヨート&H.ローセンフェルト 
「犯罪心理捜査官セバスチャン 少女」               

犯罪者の心理を読み警察の捜査に協力する
心理学者、セバスチャン・べりマンを主人公と
するシリーズの第4弾。

レギュラーのメンバーである警察の捜査班は
リーダーのトルケル(男)、鑑識官のウルスラ(女)、
刑事のヴァニヤ(女)とビリー(男)。

このシリーズは、毎回この捜査班がセバスチャンの
力を得て殺人事件を解いていく。そして、もう一つの
読みどころは捜査班の一人ひとりの私生活だ。

セバスチャン自身かなり特異な人物である。
優れた能力を持ちながら、女たらしでセックス
依存症なのだ。

トルケルは離婚しており、ウルスラと男女の関係に
ある。トルケルはウルスラと結婚する意志があるが、
ウルスラにはない。ビリーは婚約者がいるが、
かつての同僚に気がある。

そして、ヴァニヤ。彼女は両親から父親が真の
父親でないことを知らされショックを受けている。

実は、ヴァニヤの本当の父親はセバスチャンなの
だが、ヴァニヤの両親もセバスチャン自身もその
ことをヴァニヤに伝えていない。

今回の事件は幸福な一家(夫婦と幼い子ども2人)が
突然銃撃を受けて亡くなるというもの。誰が、いったい
何の目的で? この一家の親戚で一人の女の子が
事件当日現場にいたらしいことがわかる。隠れていた
女の子は発見されるがショックを受けていて、なかなか
事件のことを話してくれない。

セバスチャンは妻と娘を事故で失っており、この
女の子に対し実の子どものように接するが、そのことで
捜査班から違和感を持たれる・・・。

海外のシリーズものが翻訳される際に、必ずしも
原作の出版の順番で発行されないことも多い。だが、
本シリーズは順番通りの出版でありがたい。なぜなら
捜査班の一人ひとりの私的なことや人間関係の変遷が、
本シリーズの面白さのひとつだからだ。


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