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2015年10月26日12:29

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JAZZMEN play at West!vol.5 ( コリン・ヴァロン・トリオ )

世間がいちばん連想しがちな「ジャズの王道」は何かとひと思案してみれば、それはおそらくピアノトリオじゃないかと思う。

大阪のジャズフリーペーパー「WAY OUT WEST」が主催する西区子ども会館のジャズコンサート。5回目にしてはじめてそのフォーマットでの出演者を迎えることになった。
しかも今月初めのロム・シェーラー・エベレと同じスイスのアーティスト。この2つがセットでの「ALPEN JAZZ」という企画で、彼らがユニーク極まりないユニットだったので本当に好対照。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1946769831&owner_id=26940262

コリン・ヴァロンは1980年生まれなので今年で35歳。出したアルバムは5枚。ジャズミュージシャンとしては新人と言っていいでしょう。関係ないですが、ディカプリオ似のイケメン(笑)
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自分は全く聴いていないので、わざわざ行こうかどうか二の足を踏んでしまいそうですが、そこは格安ミニライブのお手軽さ。翌日にサイクリングを控えていたから、これは逆にありがたい。自分と同じ心づもりの方がおおぜいおられたのでしょう。今回も大盛況です。現代人はお金も時間も惜しむものなのか?(笑)
ヨーロッパの名門レーベル「ECM」から2枚出ているというのも大きかった。もうこれだけで品質保証がされているようなものだし。

コンサートで披露されたのはアンコールも含めて5曲ほど。スタンダード曲などは無く全てオリジナル。反復フレーズの繰り返しから徐々に色々なメロディを加えてビートを上げていく高揚感溢れる曲や、ピアノをプリペアード(打弦に細工を施して、全く違う音色を出す現代音楽の技法)させるミニマルなリフレインからいつの間にかバロック調ななメロディに転換したり、さざなみがどんどん打ち寄せてやがては大海に漕ぎ出すようなイメージの曲など。
https://m.youtube.com/watch?autoplay=1&v=j6TakE4yJxg

世間がイメージするような「ジャズピアノトリオ」とは全然様相を異にしているんですよね。まさに新鮮な息吹を感じた。ってか、イメージするような定型を演り続ける方がアーティストとしてどうかと思うのだけど・・・(あ、ここから先は言わないでおこうウッシッシ
ECMのピアニストというと、どうしてもキース・ジャレットのイメージが付きまといがちで、その息のかかった後進ではブラッド・メルドー。今のピアノジャズはそれらの流れがとても大きい影響力を持ってるらしいのですが、彼はそこから一歩脱しったオリジナリティを感じる。
ドラマーのプレイも良かった。定速ビートを叩くのではなく、常にパルスとバイブレーションを放出して空間を作り上げていくような感じ。
ECMらしい端正さと躍動感が存分に味わえたと同時に、新世代のジャズアーティストの登場を目の当たりにしたような素晴らしく嬉しいコンサートでした。

終演後に、お連れのお友達と一緒に来られてたマイミクの谷M子さんと会う。彼女も堪能されたようだ。お友達は「映像が浮かぶような音楽」と評されていたが、全くその通り!と思いましたね表情(嬉しい)
CDの即売に合わせてコリンさん達のサイン会も催されてましたが、CDはAmazonでオーダーして(だって売り場の半額だものあせあせ(飛び散る汗))サイン会もスルーした。どこまでも小狡くシャイな自分でありました(笑)

注文したのは、去年に出た彼の最新作『Le Vent』
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その前の11年に出された『Rruga』
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相変わらず素晴らしいECMのジャケットアート。

彼の地元であるスイスのレーベルで、自分も好きなhatologyからも出ていたのもびっくりした。07年の『Ailleurs』
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