mixiユーザー(id:11487068)

2014年12月10日08:08

243 view

☆洋ちゃんの読観聴 No. 1024

☆洋ちゃんの読観聴 No. 1024            

ジョー・ネスボ 「スノーマン」                  

北欧ミステリー・ブームが続いていて、作品の質の
高さに驚いている。「またか」と言われそうだが、
本作品も北欧ミステリーだ。

北欧のすべての国々の作家の作品が翻訳され
出版されているものの、中心となっているのは
スウェーデンとデンマークである。他の国はどう
なっているのか? スウェーデンとデンマークの
作品数が元々多いのかもしれないが、他の国の
場合、言語の問題、つまり翻訳者が不足している
のかもしれない。 

「スノーマン」はノルウェーの作家によるもので、
シリーズものだそうだ。本国では10作出ているが、
日本では2作目ということらしい。

主役は中年の警部で、違法スレスレの捜査を
行い周りをはらはらさせるが、実力はナンバー
ワン。彼なしではオスロの重要事件は解決しない。

そんなハリー警部に難事件が立ちはだかる。
次々と人妻が殺される。そこにはシンボルとして
スノーマン(雪だるま)が残される。 

必至の捜査により少しずつ事件の真相が見えて
くるのだが、容疑者が現れるものの、はずれが
続く。

主人公は辣腕なのだが、アルコール依存症で
あり、別れた妻との関係では気弱であり細かな
神経の持ち主という面も見せる。愛すべきキャラ
である。

文庫本上下巻だが、読み応えはたっぷり。
とにかく容疑者が次々と現れては替わっていく。
終盤のひねりはミステリーファンなら堪能できる
と思う。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2014年12月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記