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2022年09月15日08:45

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★洋ちゃんの読観聴 No. 1561

★洋ちゃんの読観聴 No. 1561       

CD パスクァーレ・グラッソ 「ビ・バップ」 

いま注目のジャズ・ギタリストの新作である。
イタリア人のグラッソは、まだ30歳前後だと
思うが、なぜか子供の頃からチャーリー・
パーカーやディジー・ガレスピー、バド・パウエル
といったモダンジャズ黎明期の音楽を聴いていた
という。

本作品は、昨年のデューク・エリントンの
曲を集めた作品に続くもので、タイトル通り
ビ・バップの曲を集めている。(ビ・バップとは
1940年頃に生み出されたジャズのスタイルで、
それまでのビッグバンドなどのアンサンブル
主体の演奏に対し即興演奏を全面に出した
演奏スタイル。小節内に多くの音を詰め込んだり
コードを変えたり転調したりなど、より複雑な
演奏となっている。)

したがって彼が子供の頃から愛したパーカーや
ガレスピーの曲が集められている。一聴してすぐに
分かることはテクニックがすごい。速いテンポの曲
でもなんなくフレーズを繰り出す。過去のジャズ
ギタリストで誰に似ているかと考えてみた。あえて
言えばタル・ファーローか?

アリ・ローランド(ベース)、キース・バッラ(ドラムス)を
したがえたトリオ編成。1曲だけサマラ・ジョイの
ヴォーカルが入っている。彼女もまた注目の若手歌手で、
グラッソの前作品でも1曲歌っている。

今世紀のジャズはヒップホップやラテン・リズムなど
との融合で、20世紀のジャズとはかなり異なった
スタイルのものとなっているが、昔のジャズを
演奏するアーティストもいないわけではない。
このアルバムも、そういったファンの期待に応える
ものと言えそうだ。

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