「Since1985」と出ているから、ウチの店より3年先になるのか。
当店のある界隈からJR鶴橋駅まで、初めて来る方にとっては迷路のように広大な商店街を貫く道幅が3メートルくらいしか無さそうな街路は、今やすっかり観光化された鶴橋のメインストリートも同然で、週末ともなると・・・いや平日でさえ行楽客達が引きも切らず。
そんな喧騒の中、ほぼガラス張りの外壁から覗くのは、カウンターがほぼ店内を占める猫の額のように小ぢんまりと、しかし品のいい落ち着いた設え。それが別世界のように静かな空間を醸成していそうなのが伺えて、以前から気になってしょうがなかった。
ようやく店を覗くことができたのはつい半月くらい前のこと。近所の人間のくせにいったい何年越しやねん
![exclamation & question](https://img.mixi.net/img/emoji/75.gif)
と内心苦笑い。
カウンターにいきなり座るのも照れ臭いので、ドア横の窪んだ空間にある小さなテーブル席に。
経営されているのは年配のご夫婦。注文したのはアイスオーレとバタートースト。
ラテじゃなくてオーレ。そこがやっぱり昭和の喫茶店(笑)
しかもグラス。というよりタンブラーと言うのがふさわしいくらい、今となってはクラシカル。
トーストも厚切りで、小腹を満たすのには充分なくらい。
値段は・・・カフェチェーンに比べて50〜100円くらい高いかな?といった感。
なによりも最初の印象通り、表通りの賑やかさを壁一枚で遮り静かに「一服」できるのがいい。
近所の常連と思しき方も、自分のような通りすがりの者も、おそらく誰もがそういう利用をされているのでしょう。ギリギリに絞ったBGMも相まって、最初の印象通りだったのです。
背中越しに窓を通して見て、道往く観光客達を眺める、高みならぬ「横見の見物」はちょっと一興かなと思えたりも(笑)
その背中越し、向かいにあるチヂミ屋「たこはち」も、この喫茶店と同じ頃(もしくはそれ以前?)からある老舗だ。両店とも界隈の変貌ぶりを静かに(?)見続けてきた、だけでなく折り合いもつけて商売されてきたんだな、と思うと妙に頼もしく思えてきたのでした。
以降、二度利用させて頂きました。長居するより時間つぶしには重宝する店だとあらためて思った。
![コーヒー](https://img.mixi.net/img/emoji/21.gif)
Cafe「With」朝から午後7時ごろまで営業 (水曜定休)
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