本当に凄いと思う事は『あたり前の事をあたり前に出来る事』

１０年位前、友達から『あたり前の事をあたり前に出来る人が一番すごい。』という言葉を聞き『ああ、その通り』だと思いました。それ以来この言葉は僕の中で何度も何度も繰り返し思い出す言葉になっています。

昨日は職場の大掃除がありました。僕の職場は、１年前（勤め始めた頃）にはお世辞にも綺麗な職場とは言えない場所でした。１年かけてこつこつと掃除をしてきました。昨日は事務局長も一緒になって掃除をしてくれました。古い事務所ですが、今はそれなりに小綺麗な場所になりました。

昨日は今年最後のグリーンバードでした。沢山の人（５０人近い人）が参加していました。昨日から行政が民間に委託していた清掃業者（この清掃業者が毎日歌舞伎町の清掃をしてくれていました。）がお休みに入ったので昨日の歌舞伎町にはとても沢山のゴミがありました。

グリーンバードのメンバーの手塚真輝さんが先日『自分をあきらめるにはまだ早い（人生で大切なことはすべて歌舞伎町で学んだ）』という本を出しました。http://shinjuku.areablog.jp/page.asp?idx=1000002438&post_idx_sel=10060158

掃除が終わった後、閉館間近の紀伊国屋に走り本を購入して、手塚さんと今回の出版を担当した方で昨日の掃除にも参加してくれていた編集者のお二人に本にサインをしてもらいました。

昨夜、その本をいっきに読みました。沢山の写真が映っている、他の本にはないかっこよさを感じる本でした。そして、今の手塚真輝さんとこの本の編集に関わった方の想いがきっしり詰まった本だと感じました。

今朝は５時５５分に目が覚めました。
気持ちよく目覚める事の出来た朝でした。
今晩の夜行バスで実家に帰るので、今年歌舞伎町の掃除をするのは今日が最後になります。

花園神社の境内を通り、ゴールデン街を抜けていつもの場所、風林会館前にやって来ました。年末を感じさせるほろ酔いかげんの人が沢山いました。沢山のゴミも落ちていました。同じ場所なのに掃除をする前と掃除をした後ではその場所は全く別の場所のようになります。

掃除が終わった後、弁天堂をお参りして、東口にあるベルクhttp://ameblo.jp/love-berg/に行き朝食を食べてきました。（ベルクは、昔からそこにあり、沢山の人の憩いの場所であり、そこを必要としている人が沢山いるのに、今はその場所からの立ち退きを迫られ＜ベルクはベルクの存続を望む人達とともにそれに対抗しています。）

新宿駅東口の広場にゴミの分別をしている３人の人がいました。二人の若い男女と１人の若くない男性でした。誰も注目しないその姿をみて涙が出そうになりました。この場所にも色々な想いがあります。

昨日、仕事が終わって新宿救護センターに年末の挨拶に行きました。http://www.jsma.jp/　東横インの支配人さんhttp://www.toyoko-inn.com/hotel/00078/も年末の挨拶にきていました。最近の玄さんはとても元気そうです。昨年は外（マスコミ等）に出ることを極力押さえていた玄さんですが、来年は（玄さん流の言葉で言えば）「外に打って出る」そうです。

人の出来ない事をする。それを見た人は、あの人は凄いと言います。
凄いと言われる行為には、人が注目します。注目されると注目されている人には、それが力となり後押となり、その行為を続ける事ができます。

人がどれ程凄いと評価している人も、その行為がまだ継続されていない段階では、それを行なっている人を、僕はそれ程凄いとは思えません。
僕が本当に凄いと思う人は、周りからの注目がなくなってもその行為を継続して続けている人です。その行為がその人にとってあたり前の行為になってしまった時。そして、その人が『あたり前の事をあたり前の事としてしている』姿を見たときです。

今年は、そのような本当に凄いと思える人達の活動を目にしたり耳にしたりした一年でした。

『あたり前の事をあたり前にする』それは、特別な行為でなくてもいいと思います。学生が勉強をする。スポーツをしている人が基礎体力を作る為毎日走りこみをする、もっと上手に歌えるようになる為毎日歌の練習をする。おばあさんが毎朝家の前の掃除をする。会社行き日々の仕事を一生懸命にする。愛情を持って子育てをする。家族の為に家事をする。身の回りの掃除をする。自分に出来る事をする。『あたり前の事をあたり前の事として自然に出来る事』それはどれも比較しようもなく凄い事なのだと僕は思います。