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日記一覧

生徒会選挙で僅差敗北した浅野 湊子は第二生徒会を立ち上げる。旧職員用喫煙室に本部を置き、新たなスタートをする。同じクラスの帰宅部である伍代 美佐に入部を迫り。強引な勧誘に渋々、第二生徒会に入部する。一番初めに来た仕事はグランド横の汚いトイレ

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今日はサーレットさんが半日で帰ってきた。何かの手紙を持っている。「ニュースだ、この街の医術会が魔導結晶化症の手術を始めたらしい」「え、ホント?」「ああ本当だ、ただ、多額のお金がかかる」父親も隣にいて、腕を組み考え込む。「すまない、家に余分な

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「まあ、お子様な反応ですね」照れている、わたしにサリアは軽蔑の眼差しをしてくる。サリアはサーレットさんの言葉など気にせずに宝石箱を取り出す。「このルビーで飾られたオルゴールなどどうです?」それは、色の濃いルビーで飾られた高そうなオルゴールで

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それから、サリアはプレゼント攻撃を仕掛けてきた。砂糖のこれでもかと乗っているクッキー。容器に入ったゼリー菓子。ふわふわのシュークリームと続いていた。捨てるのももったいないと思い家族で食べるがどれも甘ったるい。菓子を食べた後の父親の反応は腕を

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家の家業は鍛冶屋である。当然、剣をうつ仕事もあるから。貴族との付き合いがある。「お父様、飾る剣ですものもっと豪華に作ってもらえば?」なにやら、かん高い声が聞こえる。「そう言えば、この鍛冶屋に賢者さまが居候しているらしいわね」わたしは恐る恐る

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朝早く、起きられたので、仕事に行くサーレットさんを見送る。ふと思うとサーレットさんは旅の賢者さまだ。旅費が溜まれば旅立ってしまうのかと不安になる。「独りにしないで……」わたしはサーレットさんを呼び止めて後ろから抱きつく。わたしの不安にサーレ

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夜、不意に目が覚めるとサーレットさんが中庭に出ていた。火、風、土、水、光、闇のエレメントの塊がサーレットさんの周りを回っている。凄い、これが賢者さまの力なの……。「あ、起こしてしまったか」サーレットさんはこちらに気づきエレメントが消える。「

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その後……。わたしが隣に座るとサーレットさんは空を見ていた。感情的になったわたしに対して何も言わなかった。しかし、何か決意の眼差しであった。今日も天気は良く、この時間が特別に思えた。わたしも空を眺めていた、流れるように小鳥が横切る。「ゴメン

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目覚めたのは昼すぎであった。体は鉛のように重く気分は最悪であった。それでもと、サーレットさんを探すと、中庭のベンチに座りハーモニカを奏でていた。「サーレットさん、ゴメン……」「よかった、元気そうで」「ぜんぜん、よくない。せっかくのデートだっ

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うん?サーレットさんが帰ってきた。「おかえりなさい」「あ、ありがとう」サーレットさんは返事をすると一輪の薔薇の花を取り出す。「わたしに?大事にするわ」サーレットさんは不器用である。愛の告白など出来ない。でも、その心に迷いはなく、純粋に愛して

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今日は中庭でまったりしていた。と……言うより。体が動かないのだ。病名は『魔導結晶化症』体内の魔導のエネルギーが結晶化して悪さをするのだ。この病気に有効な治療法は無く……。そう、死ぬのである。わたしはベンチに座り木漏れ日の中でウトウトとしてい

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サーレットさんと出会って、数日が過ぎていた。わたしはバザーに行きチョコレートを買う。サーレットさんにプレゼントする為だ。北の地方では愛の象徴としてプレゼントされるらしい。しかし、肉体労働の解消に効くと聞いてのプレゼントだ。決して愛の象徴では

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わたしはサーレットさんと一緒に木炭の窯に行く事にした。窯の場所を案内する為だ。木炭の窯に着くとススだらけの人々の活気に満ちていた。「よう、アリータちゃん、話は聞いている、あんちゃんには焼いたした木炭の得意先への運搬を頼むか」「よろしく」ぼそ

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「ただいま、お客さんを連れてきたよ」わたしが自宅のドアを開けると仕事が終わったのか、父親が作業室からあがってくる。「おう、帰ったか、それでお客さんは?」「こちらは、国家公認3級賢者さんだよ」サーレットさんは父親のバカでかい体をみてすごすごと

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「あ!もう、帰らないと」立ち上がるとやはりフラフラする。あー活動限界が近い早く帰らないと倒れてしまう。「仕方がない、家まで送ろう」そんな様子を見たサーレットさんはわたしに優しく声をかける。どうしよう、かなりの迷惑をかけることになる。すると、

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今、わたしは、街のバザーに来ていた。今日は体調が良く両親の許可が降りたのだ。うん?何やらパン屋で揉めている。「あんちゃん、この店の支払いは国家承認の通貨だけだ」「そこを頼む、この砂金の粒でお願いする」「ダメだ、銅貨3枚だ」遠巻きに見ていたが

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蒼髪のアリータ メモ1
2022年12月20日13:57

ルー大陸での物語である。ルー大陸には強固な城壁国家が幾つかある、鍛冶屋の一人娘のアリータは重い病で鍛冶屋の工房の二階に静かに住んでいた。それは外の世界を知らないのに、アリータは死を待つばかりであった。そこに旅の賢者の見習いのサーレットが、こ

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それで、呪いの募り方は友恵のスマホに『呪い』の文字を送るだけだ。これは直接、生徒会長にメールが送れない為に一度、友恵のスマホに送るのだ。集まったのは九十五人、全校生徒百二十人と考えれば大当たりである。ここからが大変だ、『呪い』の文字を全てコ

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自室に戻ると、生徒会長からのメールの扱いについて考える。全ての繋がりを絶つのは簡単だ。今まで、負けを認めるのが嫌でアクセスブロックをしてこなかった。まさかここまでされるとは思わなかった。メールの返事を考えるのも忌々しい。とにかく今日は寝よう

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うん?メールが届いている。前の高校の生徒会長からだ。『元気か?カンニングして退学になった、おバカさん。おっと、前置きはこれくらいにして、そこで頼みがある、学園祭の準備に人手が足りなくてな。バカの手もかりたいのだ。仕事はリモートだ。どうせ、山

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わたしは深夜自室を出て自販機の前に行く事にした。少し眠れない気分であった。寮の方から校舎に向かい部室棟の隣にある自販機だ。わたしはカードキーを取り出して。ピコっと支払う。実に便利だが定期的にチャージが必要で時に不便さを感じることもある。ガッ

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この学園には校内医師がいる。危ない呪いを使い怪我をする者がいるからだ。川菜が手首を切って血の呪いを試したのだ。軽い傷ではあるが念のため校内医師に見せることになった。医務室に向かうと白衣を着た体育会系のマッチョな人がいる。「すみません、校内医

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わたしは今後の呪いの学習について長考をしていた。シスターは立場上として相手を呪う事を推奨している。黒魔術を極めるのか。つまりはシスターの同好会に入る事になる。少し黒魔術についてネットで調べてみるか。……。かなりエグいな、具体的になると平和な

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わたしは昼食後に独りで林の下のベンチに座っていた。本当に京大でいいのであろうか?ここの学園ではリベンジしたい相手に呪いをかける。京大に入れてばそれでいいと思っていた。今でも退学処分を受けた時の生徒会長の顔を覚えている。それは言い知れない屈辱

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わたしは黒魔術の授業を受けていた。中世ヨーロッパの歴史の授業と区別はつかないほどガチな授業であった。そう、この黒島学園は進学校である。それは呪いが成就しても何もできないでは困るとの事で、大学進学への道を開く為だ。次の時間は南米のマヤ文化とし

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この学園は復讐を望む者が大半である。授業としての陰陽術、黒魔術、シャーマン術などは限界がある。ゆえに、それぞれの同好会がある。放課後などに活動している。わたしは水泳部と放課後授業である。あの生徒会長より偏差値の高い大学に行くことで、この復讐

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次の日。わたしは朝のショーホームルームで紹介されていた。友恵と川菜が手を振っている。一学年に一クラスなので同学年なのであろう。「谷口、ところで部活どうする?」やはり、全寮制なので帰宅部は無理か……。確か温水プールがあったはすだ。「水泳部など

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わたしが黒島学園の校門から入るとシスターが迎えてくれた。ミッション系だとは聞いていないのに……。わたしが小首を傾げていると。「あ、この恰好ですか?わたしは黒魔術の担当です」なんだか、怒られそうだが呪いの力を使うのだ。呪いに綺麗ごとは言えない

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この黒島学園は路線バスの終点から更に歩くのだ。とある村の更に奥地である。元々は全寮制の女子校であった。少子化の波を受けて共学になったのだ。肝心の寮であるが女子校だった名残で男女の堺はない。また、偏差値は高くバカには入れないのであった。ここで

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わたしはこの高校を退学処分になり生徒会室の私物を回収していた。副生徒会長として責務をこなしていたが虚像であった。退学処分のわたしを見て、ヘラヘラと笑う生徒会のメンバー中で働いていたのだ。かつての威厳などなく。皆がまるで白い仮面をつけて笑うの

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