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2022年12月16日12:33

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カンニングをして退学処分になったので山奥の高校に編入した 10

わたしは今後の呪いの学習について長考をしていた。
シスターは立場上として相手を呪う事を推奨している。
黒魔術を極めるのか。
つまりはシスターの同好会に入る事になる。
少し黒魔術についてネットで調べてみるか。
……。
かなりエグいな、具体的になると平和な日常がこいしくなる。
シスターはあんなに可愛いのに黒魔術を使うと言う。
そもそも、この学園に入学する生徒はイジメが原因の生徒が多い。ただメッセージアプリのグループに入れなかったなど最近のイジメは外から見えにくい。
結果として逃げ出すかたちになるのだ。
この学園は山奥の全寮制である。そんなこの学園は社会からの呪縛を解き放ち、つまりは個が個である証明に適した環境なのかもしれない。
わたしは職員室に行きスマホに残っている、一枚だけある生徒会長の写真を印刷する。
ワラ人形に五寸釘に金槌のセットを手に入れる。
呪い用具室に行くと簡単に手に入ったことが怖いな。
わたしも初心者に向いた方法で呪いを体験することにした。
ワラ人形専用の林に向かうと、そこは地獄絵図である。
辺りは多数のワラ人形が木に刺さっている。
これで初心者の呪いか……。
わたしは足取りが重く感じながら、林から引き返す。
帰り道に友恵と川菜が待っていた。
「あなたは優し過ぎる、この学園は進学校として使いなさい」
友恵の言葉が悟った救世主のように聞こえる。
この学園はまだまだ奥が深い。

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