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日記一覧

黒猫のリーダーが日向で寝ている。季節は小春日和の代名詞が似合うのであった。あー紫陽花の季節が恋しい。わたしはこの季節苦手だ。リハビリの記憶がよぎるからだ。義足でようやく歩けるまで頑張った記憶がある。イヤ、この季節が苦手なのは昔からだ。わたし

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最近のお昼の事である。文芸部にさおりんと二人で入り浸っている。天敵の角田先生から逃れる為だ。陽美々が固定席で居眠りをしている。部長のクドーさんは会議らしい。底辺部活でも管理職は大変だ。わたしは自販機で買ったミルクコーヒーを飲んでいた。「そう

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朝、起きるとぼっーとしていた。こんな時間か……。部屋に鳴り響くアラームの音が印象的であった。先ずはコーヒーだ。キッチンに行き熱いコーヒーを入れる。朝は冷えてきたので、ホットコーヒーが美味しい。わたしは椅子に深く座り、昨日の事を考える。確か…

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「書けたぞ」陽美々が携帯で書いたお題小説を見せる。お題は確か『演歌的の恋』であった。内容は冬の津軽海峡である。うむ、演歌の定番ではあるが、青函トンネルがあるしな。更に説明する陽美々は得意げであった。「津軽海峡で心中する内容だよ」フィクション

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わたしとさおりんは部室棟の文芸部の中にいた。陽美々が文芸部の部員らしい。確か陽美々の容姿は文学少女であった。本棚に並ぶのは文豪かと思いきや青い鳥文庫である。青い鳥文庫と言えば小学生のバイブルで、ラフな表紙に漢字には全てルビが青い鳥文庫の定番

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「それで、バニーガール姿の理由は?」さおりんは少し元気を取り戻したらしく。バニーガール姿でチッチッと指を振る。「愛だよ、愛!」まさかの発情か?わたしがさおりん甘い香りに苦悩する事を考えれば、さおりんだって……。「えへへ、正義の味方はインパク

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描写ノック
2021年12月26日16:07

描写ノック 二人で歩く寒空は彼女の息を白くしていた。不意に空を見上げると雲はジェット機の様に速く流れてる。最寄りの駅に着くと反対側のホームに彼女は立っていた。これは永遠の別れかと感じる寂しさであった。わたしはポケットから携帯を取り出して彼女

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今日も空き教室でさおりんに勉強を教えていた。しかし、さおりんの落ち着きがない。「さおりん?」わたしの問いにさおりんは頬を赤らめていた。???わたしが小首を傾げていると。さおりんは何かが我慢できなくなったのか。バンと立ち上がる。「今日はバニー

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その夜、コンビニでさおりんと陽美々、クドーさんの前で泣いたことを回想していた、。何故、あそこまで感情的になった理由を考えていた。三人の愛情が感じられて、ダムが決壊した気分であった。左足を失っても何処で強勝っていた。単にT大を諦めただけではな

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カラオケの後でご飯を食べようとの事になり。皆でコンビニに向かう。適当に買ったおにぎりをカウンターで食べる。「えへへへ、楽しいな」さおりんは陽美々やクドーさんがいても楽しいらしい。わたしも皆で食べるご飯は美味しいと感じる。よく考えると、さおり

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四番目になってしまったが、わたしもカラオケを楽しもう。入れた曲は歌姫であった。「ぷ、ぷ、ぷ、今どき歌姫ですか」陽美々は口を押さえて鼻で笑う。この陽美々は本当にわたしに惚れているのであろうか?試しに頭をポンポンしてあげる。「あ、ひ、ひ、ひ……

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待ち合わせ時間の十分前に神社横の郵便局であった。いかん、五分前である。遅れてしまった。当たり前だがさおりんが待っている。「ゴメン、遅れてしまった」「にゃん?五分前で何故、謝るの?」改めて聞かれると困るがさおりんは必ず十分前に来ていたからだ。

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朝、起きると黒猫のリーダーが鳴いている。朝ご飯が欲しいらしい。早速、黒猫のリーダーにエサを与えるとわたしもご飯しよう。おかずは味噌汁と目玉焼きである。わたしは目玉焼きにはしょうゆ派である。ちなみに、魚の揚げ物もしょうゆである。さて、さおりん

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ギャルのクドーさんに放課後に呼び出される。さおりんも来るようにとのこと。場所は部室棟の文芸部の部屋だ。部室に一歩入ると、シャンプーのような甘い香りが立ち込めている。そう、机の上に並べられたのはコスメの品々である。「陽美々とさおりんは本格メイ

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黒猫のリーダーの元気がない。部屋に閉じこもりご飯も食べずに外ばかり見ている。わたしがリーダーに近づくと膝に乗ろうとする。良かった、わたしの事が分るらしい。リーダーを膝に乗せてゴロゴロする。「どうしたんだ?」リーダーに話しかけるがしょげてしま

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中三の夏に交通事故にあった。気がつくと、左足首から先が無く、最初は悪い冗談かと思った。それから、退院の日は雨が降っていた。あれから二年、今日も冷たい雨が降っている。わたしは机の片隅にインスタントコーヒーの入ったマグカップを置き勉強している。

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季節はハロウィンである。元々は外国の収穫祭で日本には無かった習慣である。大体、黄色いカボチャなど日本にないのに、それでいて受け入れる日本人のハングリーな面を感じる。と……。わたしにはハロウィンなど関係ないやと教室の窓から秋の深まる外を眺める

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む?昼休みが終わる時間である。「コーヒーも飲んだし、わたしは教室に行くぞ」「了解、わたしも戻る」そんな会話を陽美々として、お互いの教室に戻る。今更であるが階段を登るのは義足ではつらい。わたしはポリポリと頭を掻く。慣れた頃に一番喪失感がやって

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ショーホームルーム前の事である。最近、さおりんの様子が変わってきた。飼猫の様に甘えてくるのだ。「ゴロゴロ……頬をツンツンして」さおりんは顔を近づけてくる。教室でアホな事できるか。ここでキスを求めてこないのが救いである。すっかりクラスの中では

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ファミレスからのバス停までの帰り道で、さおりんと星空を眺める。満たされた想いとはこの時間であろう。天体観測をした夜から、なにも変わりはない。「さおりん、流れ星を一緒に探さないか?」さおりんは無言で頷く、それは永遠を願う為である。そう、この雰

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ショーホームルーム前の事である。最近、さおりんの様子が変わってきた。飼猫の様に甘えてくるのだ。「ゴロゴロ……頬をツンツンして」さおりんは顔を近づけてくる。教室でアホな事できるか。ここでキスを求めてこないのが救いである。すっかりクラスの中では

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すると、店員さんが来て注文を取る。「ハンバーグセットのライスとスープにカルボナーラのサラダセットですね」ふう〜注文ができた。後は待つばかりだ。「ねえ、ドリンクバーに行こうよ」わたしがまったりとしていると。さおりんが声をかけてくる。流石、ファ

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二人で受付に行くと窓際に案内される。今のわたしに必要なのはコップ一杯の水であった。さおりんに聞くとセルフサービスらしい。そこで、自分で水を用意する。そのコップ一杯の水を飲み干すと落ち着いた気分になる。これで何とかなる……。わたしは気分を立て

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高校から帰り道にファミレスがオープンしたのこと。と、言ってもバスを途中で降りてそこから歩く。少し、興味があったので、さおりんを誘って行く事にした。「さ、さおりん、ファミレスができたので一緒に行かないか?」黄昏の日差しが差し込む放課後の教室で

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『独りににしないで……』また、夢落ちか?少女の声が聞こえた。それは寂しい呟きであった。朝の日差しが窓から差し込んでいた。わたしは携帯を確認する。アラームまで十分前か……。更に携帯を見てみるとクドーさんからメッセージ来ていた。内容は昨日の海に

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帰りのバスの中の事である。ギャルのクドーさんが携帯でパズルゲームをしている。色を合わせると消える単純なゲームだ。陽美々は本を読んでいる、見た目は文学少女であるが、中身も文学少女であったのか。ここはわたしも文庫本でも読むか。うん?携帯にメッセ

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しかし、女子三人は水着姿でも、海に近づくことはなく、ババ抜きを始める。わたしも混ぜてもらったが、負けてばかりでいる。そう、ババが来ると二度と誰も引いてくれないのだ。「さおりん、何故、わたしは負けるのだ?」単純な質問をすると。さおりんは困った

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それから、浜辺に着くと女子三人は服を脱ぎ始める。さおりんはフリルワンピース、クドーさんは赤いビキニ、陽美々は定番のスクール水着。大体の予想は当たった。ここでわたしもと言いたいが義足生活に水着は必要なく。そのままの姿であった。しかし、泳ぐには

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わたしは夢の中にいた。体は軽く水の中に浮いている様な夢だ。目が覚めると不思議な気分である。わたしが何者で起きた場所すら分からない。しかし、左足の違和感で全てを思い出す。わたしは……。朝起きたのだ、とりあえず、携帯をチェックせねば。さおりんか

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土曜日、予てよりのジグソーパズルを一緒に作る事になった。場所は図書館である。今回はさおりんがジグソーパズルを用意してくれる。絵柄はゴッホのヒマワリであった。ジグソーパズルの箱の蓋を開けるとかなりの量である。「ところで完成したらどうやって持っ

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