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2022年12月13日09:58

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カンニングをして退学処分になったので山奥の高校に編入した。3,4,5

わたしが黒島学園の校門から入るとシスターが迎えてくれた。
ミッション系だとは聞いていないのに……。
わたしが小首を傾げていると。
「あ、この恰好ですか?わたしは黒魔術の担当です」
なんだか、怒られそうだが呪いの力を使うのだ。
呪いに綺麗ごとは言えないな。
そんな話をしながら、校内を回る。
着いたのは寮である。
「ホントだ、男女の区切りがない」
わたしが戸惑っていると。
「編入生の歓迎会はたこ焼きパーティー!」
「しょうゆのイカ焼きだよ」
何やらネタバレな話声が寮のロビーから聞こえてくる。
シスターと二人で近づくと。
「はわわ、シスター、このかたは編入生ですか?」
たこ焼き派の女子が慌てた様子でシスターに質問する。
「はい、こちらのたこ焼き派の友恵さんで無駄に胸の大きいイカ焼き派の川菜さんです」
イヤ、わかりやすいな。こっちの貧乳が友恵さんで爆乳なのが川菜さんですか。

「シスター、たこ焼きに決めて下さいよ、この爆乳娘はイカ焼きが良いと言うのよ」
「嫌だわ、友恵、このカッコいい編入生に決めて貰いましょう」
貧乳と爆乳の対決か、コイントスで決める事にした。
コインをピーンと上に投げて素早くキャッチする。
イカ焼き派の川菜に決まった。
うぐぐ……。
友恵が下を見て唸っている。
「負けた!なら、脱ぐ!」
おいおい、イカ焼きに決まったくらいで、ホントに脱ぐなよと思っていると。
制服らしきブレザーを脱ぎ始める。
「見よ、このセクシーランジェリーを!」
確かに下着はセクシーだが胸が貧乳である事を確定してしまった。
「友恵さん、わたしはシスターとしての教育も受けています」
要は服を着ろと言っているらしい。
渋々、服を着る友恵であった。
ふ〜一段落した。
で……。
こちらの爆乳娘こと川菜さんは脱がないのかな。

自室は完全個室で男女の区切りは無く、カードキーを渡される。
自動ロックだから気を付けてと言われた。
カードキーを忘れて外に出ると鍵が掛かるらしい。
食事は三度支給されるので食べ物に心配ない。
明日から授業で歓迎会もある。
全校生徒は120人となり、一学年一クラスであった。
歓迎会は基本、社交的な有志が集まるらしい。
確かイカ焼きパーティーであった。
今日は色々あったな。
スマホを取り出すとヒーリング音楽をかける。
『コンコン』
うん?
ドアをノックする音が聞こえる。
何者かと思いつつドアを開ける。
寝履き姿の友恵であった。
「寂しいの、入れて」
わたしはバタンとドアを閉める。
『ドンドン』
ドアを叩く音が聞こえる。
これはホラー映画かと勘違いするほど怖いのであったが。
仕方がない、自室に入れるか。
再びドアを開けると。
貧乳と爆乳娘こと友恵と川菜が居る。
「わたし達はあなたの事が好きになったの」
やはり、怖くなってドアを閉める。
怖いなーここは『リベンジ学園』だ、色々出るのかもしれない。
モテモテで怖い思いをしたのは初めてだ。

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