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日記一覧

高校に着くと昇降口から二階にある教室に向かう。しおりと由美はすっかり仲良くなり、わたしの前を歩いている。そして、階段を上ると……。一瞬の時であった。階段の窓から突風が吹きぬける。起きたハプニングは二人のパンチラである。二人共、白か……。しお

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そして、バスを待っていると。「所で、しおり姫はスマホを持っているか?」由美はメッセージアプリの交換をしたいらしい。しおりは確か『ββ』シリーズなるスマホであった。そう、ゴミ捨て場で捨ててあって、翌日には転校生と紹介された。普通の人間に見えた

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家を出るとバス停に向かう。天気は快晴の青空が広がっていた。しかし、この季節は嫌いでないが暑くていけない。周りは住宅街であるが元々は田園が広がっていた。当然、バスの本数も少なく、難儀するのであった。「待ってよ、一茶ちゃん」後ろから由美が走って

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家を出るとバス停に向かうと。「待ってよ、一茶ちゃん」後ろから由美が走ってくる。家も隣、通う高校を同じ。当然、同じバスに乗るのである。これだけ人生で同じ時間を過ごしているのに、由美には恋愛感情は無かった。「一茶ちゃん、両手に華しよう」由美はわ

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わたしは朝ご飯を作っていた。と言っても、カップラーメンを作るだけである。しおりはシャワーを浴びている。結局、しおりは昨日、お風呂に入れなかったからだ。しばらくして、しおりがキッチンに入って来ると、艶やかな黒髪をタオルで拭いていた。しかし、わ

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これは不味い、新婚夫婦じゃあるまいし。大体、スマホに欲情してどうする。わたしは一瞬、頭が真っ白になったが、冷静さを取り戻す。「しおり、残念だが一緒に入れない。バスタブが狭すぎるからだ」よし、上手く逃げた。その言葉にしおりは酷く落ち込む様子で

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由美は隣の家に帰り、静寂の日々に戻ったかと思ったら、今日からしおりが一緒に暮らすのであった。久しぶりに風呂でも沸かすか。それは普段はシャワーだけで済ましていたからだ。「しおり、風呂沸かしたから、先に入れ」「今、忙しい、先に入って」そうか?何

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「ババ抜きをしようよ」由美のリクエストに応じてトランプはババ抜きに決まった。うん?しおりがなにか頬を赤らめている。「負けた罰ゲームとして服を一枚脱ぐのはどうかな?」しおりが大胆な提案をしてくる。お前達スクール水着一枚だろに。わたしはそこの所

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そして、三人でわたしの自室に集まる。「パーティーゲームしませんか?」由美が妙な事を言い出す。なにか嫌な予感がする。何枚か紙を取り出した由美は何か書き始める。それをねじり、クジのようにしてしおりに引けと言うのであった。これは罠だと直感的に察知

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黄昏が辺りを支配する時間、バス停から自宅に戻る途中の事である。しおりが隣を歩いている。わたしは手をつなぐか迷いに迷っていた。ノーガードのしおりは少し子供じみていた。そんな事を考えながら歩いていると自宅に近づく。「あ!一茶ちゃんだ!」この声は

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放課後、わたしはぼんやりと空を眺めていた。絶対的な事実として、わたしには双子の兄がいる。彼は天才であり、ハバード大学に留学している。しかも、両親もついていく始末だ。家に帰れは一人暮らしの毎日だ。これは憶測だが、両親との遺伝的な繋がりがあるか

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そんな事をぼんやりと考えていると。「一茶さん、勉強は好きですか?」「えぇまあ……」わたしは嫌な汗が出てくる。これは難題である証拠だ。そう、しおりの問いに困り果てるのであった。確かに好きかと聞かれたら嫌いと答えるべきであろう。しかし、劣ってい

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クラスに黒髪が似合う女子が転校してきた。わたしは変わる事のない現実に飽きていた。そんなわたしの生活に彼女の存在は、ダイナマイトでもぶち込まれた気分になる。そして、彼女は『闇間しおり』と紹介された。当然の様に隣に座りわたしに対して笑みを浮かべ

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プール
2022年06月18日09:53

体育の時間である。日差しは強く夏の季節である。今日は普段、使わないプールでの授業だ。この時間は胸が熱くなる。今年こそ25メートル泳げる様になるぞ。わたしは気合を入れて腕をグルグル回す。「あら、その残念な胸は醜くてよ」げ、櫻子だ。櫻子はその容姿

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冷やし中華
2022年06月17日13:58

「冷やし中華が食べたい」「夏か……」そんな会話をお弁当を食べながらする。冷凍餃子を口に運ぶが、しんなりとして物足りない。空を眺めるが雲が流れる。雨は降りそうにない。「抜け出すか?」「おうよ」返事は快諾であった。速攻で弁当箱をしまうと駐輪場に

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サボテン
2022年06月16日11:52

「なんか、最近、ブラがキツイのよ」「肥ったか?」わたし達は部室の中で雑談していた。この英語研究会は地域の小学生に英語教育のボランティアである。しかし、活動は月に一回程度、ほぼ帰宅部である。「次の勉強会の資料できたから目を通しておいて」部長が

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昭和ソング
2022年06月15日11:52

「わたし、失恋しちゃった」「好きな人いたんだ」昼下りの休み時間、夏の暑い日差しが窓から降りそそぐ。昨今の教育方針でエアコンが完備された教室は快適である。今日は月に一度の放送部の番組がスピーカから流れる。内容は山下達郎の曲がかかっていた。「山

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保健室登校の憂鬱 15
2022年06月14日09:09

ある日の事である。昇降口の下駄箱の中に仮面が入っていた。周りを見ると皆、仮面を付けていく。では、わたしも付けてみるか。仮面を付けると馴染む感じである。普通に教室に向かう。その後、授業を受けて休み時間には群れている人、一人で本を読んでる人と普

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保健室登校の憂鬱 14
2022年06月13日13:39

「それで、わたしに殺して欲しいのは誰ですか?」は?わたしは声を失った。イヤ、悪霊であるので当たり前の事を言うのか。「録音できた?」「はい、バッチリです」神奈川先生と撫子が話あっている。「不味いでしょ、殺し屋を学校新聞に載せるのは」タダ券欲し

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保健室登校の憂鬱 13
2022年06月12日10:12

「お帰りなさいませ、ご主人様」図書室に入ると、第一声がメイド喫茶である。わたしがすごすごとしていると。「ご主人様ではなくて、お嬢さまの方がよろしいですか?」メイド服姿の生徒が少し困った様子で話始める。そう言う問題ではない。詳しく事情を聞くと

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保健室登校の憂鬱 12
2022年06月10日13:16

図書室の話である。そう、保健室ではなく、図書室の話である。「そう、出るらしいぞ」「へー今どき珍しいですね」神奈川先生と撫子が話している。ま、関係ないな。「三人で見に行きましょう」何故、わたしを巻き込む、渋い表情でいると。聞けば、新聞部が懸賞

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保健室登校の憂鬱 11
2022年06月09日13:44

「わたし、アイドルになりたい」神奈川先生は真剣な面持ちで話始める。この三十路近くの『お姉さん』が何を言う。あれ?誤字である。『おばさん』のはず……。ニタニタしている神奈川先生が犯人か、わたしは神奈川先生にたずねると。「演算型ニュートラルネッ

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保健室登校の憂鬱 10
2022年06月08日10:06

朝である。地球の反対は夜なのであろうか?スマホで調べようとしたがアホがバレるなと自粛する。制服に着替えて学校に行く支度をする。保健室に着くとだらだらする。保健室登校は出席日数と自習スペースである。ちなみに英語の成績は下がる一方である。語学は

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保健室登校の憂鬱 9
2022年06月07日09:03

「あー疲れた……」「どうした?琴美」保健室に戻ると撫子が寄ってくる。相変わらず、撫子は元気だな。こちらはクラスの上位カーストに会ってくたくたなのに。「で、上位カーストとはどんな人種なのだ?」「お金に甘くて、習い事が多くて、人格は悪いかな」何

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保健室登校の憂鬱 8.2
2022年06月06日14:07

その日の放課後の事である。教室に残していた机に入ったプリントを回収である。ふーこの場所は苦手だ。わたしは白い仮面を付ける。それは物理的に付ける訳ではなく。心に付けるのであった。クラスの中に入るとざわつく。そして、上位カーストの女子三人が寄っ

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保健室登校の憂鬱 7
2022年06月06日09:27

「あら、美琴さん元気が無くて?」神奈川先生が紅茶を入れてわたしの前に置く。そう、今日がわたしの誕生日なのだ。結局、わたしはゴディバのチョコより、ふざけたあだ名を止めることを選んだ。撫子は体調が悪いのか、奥のベッドに寝ている。「撫子さんは?紅

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保健室登校の憂鬱 6
2022年06月05日09:55

例えば誕生日が近いとする。わたしは今日も保健室登校である。居るのは撫子と神奈川先生だけである。「あぁぁ、のーぅ……」「どうした、へぼちん?」何か酷いあだ名が付いた気がする。わたしと撫子の関係は記憶喪失になった、お姫様と悪役令嬢の関係に近い。

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保健室登校の憂鬱 5
2022年06月04日09:27

放課後、わたしと撫子は駐輪場に向かう。勿論、帰る為だ。「ねえ、ここにある自転車を全てパンクさせたら面白くない?」ひいぃぃぃ、犯罪だ。少年院に行って、一生、あいつは少年院に行ったと語られる。撫子はドライバーを取り出すと……。ここは不可抗力だ、

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保健室登校の憂鬱 4
2022年06月03日13:38

しかし、保健室は刺激が少ない。しいて言うなら、新聞が三誌あることだ。元々は職員室で使っていたモノが時代背景から取るのを止めようかと話しになったが、神奈川先生が読みたいと駄々をこねて、そのまま、保健室で取る事になったのだ。「美琴、この古新聞を

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保健室登校の憂鬱 3
2022年06月02日08:44

翌日、わたしは撫子の視線に脅えていた。昨日の『ぽ……』がまだ続いている感じだ。「撫子さん、生きたい?」神奈川先生が微妙な質問する。確かに恋をしているなら絶対、肯定するはずだ。「いや、死にたいし……」では、昨日の『ぽ……』何なのだ?わたしはス

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