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2022年12月30日09:31

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キスの甘さは天国まで忘れない。最後はあなたの腕の中で 13

それから、サリアはプレゼント攻撃を仕掛けてきた。
砂糖のこれでもかと乗っているクッキー。
容器に入ったゼリー菓子。
ふわふわのシュークリームと続いていた。
捨てるのももったいないと思い家族で食べるがどれも甘ったるい。
菓子を食べた後の父親の反応は腕を組み唸っている。
令嬢は貴族の一人娘でわがままし放題と評判が悪い。
「アリータ、すまない、貴族さまには逆らえないのだよ」
職人気質の父親が珍しく弱気でいる。
「謝らないで、わたしの問題だから一人で解決するわ」
サーレットさんも頷き、令嬢の撃退を誓う。

そして、次のサーレットさんの休日の事である。
気分は決戦であった。
馬車が玄関に着くと令嬢が下りてくる。
「賢者さま、また、来てしまいました」
「あぁ」
サーレットさんは不機嫌そうに返事だけは返す。
とにかく、令嬢であるサリアを中庭に通す。
「賢者さま、宝石は好きでして?」
サーレットさんは首を横に振り、サリアを拒絶する。
「僕はアリータを愛している」
突然の愛の告白であった。
今まで、愛の言葉はなくサーレットさんと愛し合っていた。
わたしは顔を真っ赤にして照れるのであった。

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