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日記一覧

昼休みに彼はご飯にふりかけとゆで卵だけのお弁当を持ってきていた。 あきらかに彼の手作りだ。 高校生の手作りなどそんな物かもしれない。 彼は誰よりも早く食べ終わり携帯を触っている。 わたしはそんな彼に合わせてお弁当を食べ終わる。 そして彼との雑談

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朝食の事である。わたしは不注意からみそ汁をこぼしてしまう。あぁー。ブレザーの制服が汚れてしまった。今日は授業がなく、園芸部の活動だけである。ジャージで登校するか……。わたしは着替えて夏に洗濯を頼む。そう言えば。また、乾燥機が故障していた。明

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俺は禁術の確信に迫る本を見つけた。この本によると禁術の効果についていくつか分かってきた。時間軸はヒモの様なモノで、神具である刀で切り違う時間軸と結びつけたモノらしい。つまりは、焼ける本能寺で信長は千夏姫と烈姫の時間軸を切り現代に繋げたらしい

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今宵はお風呂に入浴剤を入れてみた。シュワシュワと泡が立ち柑橘系の香りが広がる。うん、入浴剤のおかげでお肌がすべすべになった気がする。たまには長湯もよかろうと思う。一時間ほどお風呂に入っていると。「恋菜さん、いつまで入っているの?」不味い、姉

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なにやら、最近は部屋の掃除をする事が流行っているらしい。わたしも流行に乗って掃除を始める。うん?部屋の奥にあるダンボールを見つける。わたしの古い日記帳であった。それは追憶の殺意の日々が書かれていた。幼い彼を殺せなかった後悔?もしくは安堵の日

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夜の事である。わたしはタテヤマのパンフレットを見ていた。幼い頃に一度だけ行った観光地である。雪の壁に大きなダムなど色々思い出があった。もう一度、観光してみたいが。姉の愛菜は一人で行くのも問題ないらしい。わたしは勇気がなくて一人では行けない。

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今日もお腹が痛いと言って早退する。多分、痛いのであろう。うん?正直に言えば痛くはない。決して嘘をついた訳ではなく、痛い確率があったのだ。痛いか痛くないかはお屋敷に着くまでわからない。お屋敷に着くと痛くはない。確率的に痛くないのである。そんな

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わたしがトイレから教室までの帰り道で、遠くから下品な女子の笑い声が聞こえる。12ホームだ。 内申の低い人たちが集められた教室である。要するに隔離病棟なのである。ま、わたしには関係ない。しかし、騒ぎ声が近づいてくる。「ショップに行こう」などと

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昼下がりの事である。園芸部の部長から肥料の在庫確認を頼まれたのを思い出す。校舎奥の倉庫に行くのであった。やはり足りない。顧問の先生に注文を頼まねば。わたしが倉庫から出ると、彼がいた。ヘラヘラと作り笑いをしている。つけてきたのかと問いただす。

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最近は夜な夜な、パンケーキを作るのである。流石にメイドの夏も飽きた様子である。だからと言って、一人で食べたら虚しい。食べてくれる人がいるから楽しい。夏もわたしも夕食の炭水化物を減らす。気のせいか姉の愛菜が痩せた気がする。わたし達が肥ったので

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体育の授業の事である。何故かソフトボールのグローブ借りてノックを受けていた。簡単なゴロだけを受けて、強めの球は逃げていた。「月之宮さん、やる気はあって?」同じクラスにいる、ソフトボール部のキャプテンがボールを打つのであった。どうやら、クラス

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朝、起きると節々が痛い。昨日は体育で無駄に走らされたのである。庶民の高校なのに生意気だ。わたしは朝一で保健室に行く。うん?女子生徒の先客がいた。ベッドは一つである。協調性の無いわたしはベッドで寝たい適当にお腹が痛いと言う。しかし、先客の方が

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わたしの名前は『月之宮 恋菜』ごく普通の一般人である。初恋の彼と再会して彼の下へと高校を転校したのであった。大した秘密ではないがわたしには追憶の殺意がある。幼き日に姉の愛菜と三人一緒にいた。しかし、彼は姉を選んだ。わたしの初恋は殺意に変わり

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休日の昼下がりである。千夏姫はジャージ姿でテレビを見ている。他にする事はないのかと疑問に思う。「ちわー、お届け物です」うん?宅配便が届いた。ダンボールを開けると、みかん三十キロである。ラジオの懸賞が当たったらしい。しかし、どないせいというの

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わたしは料理が苦手である。しかし、スイーツ作りは好きであり。多分、夏がスイーツを作れないからであろう。まさに自給自足である。無人島でもスイーツがあれば暮らしていける自信がある。アホな妄想は止めて朝食にする。わたしが大きなテーブルに座ると。「

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学校からの帰路の途中である。彼岸花が咲いていた。夏が終わり秋本番なのに季節外れである。山茶花と間違えそうである。しかし、そこまで寒くはない。彼岸花と山茶花の見分けがつかないのも問題である。わたしは彼岸花の赤い花びらを蹴っ飛ばしたくなる。淑女

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今日は暑かったのである。わたしはお屋敷に着くと制服を脱ぎ、下着姿でウロウロする。流石に恥ずかしいが問題なかろう。冷蔵庫に冷やしてある烏龍茶を飲んでいると、夏と目が合う。わたしは下を見ると下着姿である。平均より小さめの胸は夏に見せるものではな

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わたしが帰宅すると姉の愛菜の怒鳴り声が聞こえる。メイドの夏を叱り付けている。怖い、怖い、わたしは自室にこもり嵐の去るのを待つ。二十分ほど経つと静かになる。わたしは夏のもとに行き事情を聞く。どうやら、図書館で上、中、下の本で下巻が無かったらし

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夏の終わりの事である。 夜風は季節の移ろいを感じさせていた。 この街は狭く、駅前の繁華街だけが目印なのである。 わたしは風に紅色の髪が揺られ、椿色の瞳が輝くのである。 そして、今夜は三日月が出ていた。 こんな夜は心がざわざわする。 夜中にわたしは

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