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日記一覧

私は今、清里学園に電車通学の最中であった。清里学園の最寄り駅から五つ前、時間にして到着三十分前の駅に電車が止まる。車両のドアが全て開くと二両目にある真ん中のドアから王子様が乗車してくる。毎朝、王子様は必ず二両目の真ん中のドアから乗車すのであ

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そして、お昼休み。また、中庭のベンチに座り込む。「このお話は終わるのかな?」香蓮が禁断の質問をしてくる。ここで話す会話は最終回トークである。無実の罪で先生をハメようとしたのだ。それなりの代償はある。それが青い空の空間に閉じ込められることであ

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教室に戻ると私は一日のエネルギーを全て使った気分であった。自分の椅子に座ると机に向かい丸くなる。でも、誰が偶然デートの隠し撮り写真など撮って掲示板に貼ったのだ?すると、香蓮が寄ってくる。「どうだった?」「無罪放免だった」「それは残念、私が二

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翌日、掲示板の辺りがザワザワしている。それは私と青葉先生と服を選んでいるところの隠し撮り写真が貼られていた。げ、昨日の偶然デートの写真だ。その後、教頭先生に小会議室に呼び出される。私が小会議室に入ると青葉先生が先に座っていた。「早速だが、こ

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私達はメンズコーナーに行き、私が青葉先生のコーディネートを始める。ここは清潔感を出す為に青と白のチェックの服を選ぶ。下はクリーム色のズボンを選び教師らしい恰好でまとめた。その後、ファッションビル内の美容院でぼさぼさの髪を短めに切る。なにこれ

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今日の夜は学習塾の日であった。実に面倒臭い、大学など三流でいいのに。このメンタルの低さは学習意欲を奪い。結果、成績は伸びず、親に怒られる。私も実感しているが、これは悪循環であった。こんなストレスのかかる環境だから、青葉先生に八つ当たりするの

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その後の授業で私はぼんやりと青葉先生の事を考えていた。先ずは体育倉庫の中に呼び出して。香蓮に外から鍵をかけてもらう。で……二時間ほど待つのか……。その後をどうするかだ、第三者の先生が必要だ。簡単に呼び出せて、それでいて私の言うことを信じるの

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昼休み。私は香蓮ちゃんと一緒に中庭のベンチで御飯を食べていた。天気は快晴、外でランチにはもってこいの青空であった。「空、青いなー」「はい、琴葉ちゃん、青の下地に流れる雲がくっきりと見えるね」何だか、アニメの最終回の気分だ。このまま、死ぬ気が

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その後、ホームルームが終わり、一限が始まる前のことであった。「ねえ、香蓮ちゃん、授業を抜け出そうか?」「ふふふ、お主も悪よのう」私達は秘密の隠れ部屋として体育倉庫に向かう。ここは普段人気がなく。授業を抜け出して過ごすにはもってこいの場所なの

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憂鬱な五月病が終わる夏前のことである。「あー女子校って退屈」「どうしたの、琴葉ちゃん」私はこの春から女子校の一年生であった。最初に友達になった『鉄宮 香蓮』ちゃんと一緒にいた。彼女は私の事を『琴葉ちゃん』と呼ぶ。そう、私の名前が『赤井 琴葉

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『レディーゴー』私は夕刻に図書室棟の隣で氷河さんと決闘である。賭けるのは『絶対正義』と『シャドーカード』であった。氷河さんは素早く魔法陣を描き術式が走る。現れたのは全身が氷のサーベルタイガーであった。その牙はものすごく、まともにくらえば即死

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私は昼休みに図書室棟の隣で『剛力の剣』を召喚して剣術の稽古をしていた。「頑張っているじゃないか」木の影から私に声をかけてくる人がいた。氷河さんだ。「『絶対正義』には強さが必要だからな」「ふ『絶対正義』か……」余裕の表情の氷河さんはポッキーを

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休日にクローゼットの奥にある段ボール箱を見ていた。もう着られなくなった服を捨てようと思う。一番下にあったのは青い油性ペンで書かれている『絶対正義』のTシャツだ。これは私の『絶対正義』のプロローグである。……―――。ある夏の日の事でした。大型

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温水プールの帰り道のことです。ファミレスに寄ることにしまいした。「ジャンボ・ビザ・セット」は?輝夜さんが妙な注文をします。それは四人前のピザセットです。私は普通にハンバーグとライスを頼みます。「輝夜さん、私はそんなに食べられませんよ」「はい

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私は温水プールに来ていた。夏本番まであと少し、待ちきれず。温水プールに来てしまいました。『赤のビキニは勝利の印!!!』などと思いながら、赤色のビキニを着ていました。輝夜さんは白のワンピースです。「白花は水着は着ないの?」「姉ちゃんはひ弱だと

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翌日、美化部で三人が集まると。白花が仕入れてきた。北斗のメンバーの分析を始める。「まず、海戸さんだが、サイボーグ巨大クモの使い手であり、昨日あれだけ気持ちよく快勝したので大人しくしているだろう」海戸さんだが見た目はそこそこ良いが。やはり、器

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登校途中のことです。また。黒い闇が現れました。この通学路で強力な召喚獣に会うのは二度目です。これは誰かが意識的に召喚している様子です。大きな音と共に現れたのは、ギリシャ神話のキマイラであった。ライオンや蛇に鹿などが共存する化け物です。これま

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私は自室のクローゼットの扉に付いている鏡で髪をとかしています。今日も絶対正義が活躍したな。日々の鍛錬によって生まれる快感はこの上ないです。そう『北斗』の男子の海戸とか言っていました。強敵でしたが『絶対正義』の前では弱っちい存在です。決して、

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夜、私がシャワーから出てみると。白花がリビングのソファーに座ってゲームをしています。家が隣なので時々勝手に上がってくるのです。バスタオル一枚のレディーに対して失礼極まりないです。「あ、姉ちゃん、ゲーム借りているね」わたしがバスタオル一枚でも

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美化部のドア開けると殺気が立ち込めています。図書室棟のかげから誰か覗いています。輝夜さんと出会った時の『北斗』の男子生徒ようです。「隠れてないで出て来なさい」私の言葉にびくっと脅えてからゆっくりと出てきます。「よく、俺の気配に気づいたな」自

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私はダシュで高校の正門に入ろうとすると。背の高い女子生徒が竹刀を持って仁王立ちをしている。胸には『北斗』のバッチが光っていた。あちゃ〜待ち伏せだ。「私の名前は『前野 氷河』知っての通り『シャドーカード』を狙っている。君は有名人だからこうして

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登校中の事です。空に闇が広がっています。誰かが、危ない霊獣を召喚したようです。私は絶対正義の名の下に広がる闇に近づきます。「グルルル」そこに居たのは、冥界の門番、ケルベロスです。そう、ケルベロスは炎属性で有名な霊獣です。三つの頭の鋭い牙の奥

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眠れない……。私はベッドに横になり天井を見上げる。心がざわざわする。五芒星の一人として、強さの更なる高みを目指さねば。それに輝夜さんのシャドーカードはこれまでにない戦いが待っているはずです。私は炎術師の憧れである氷炎の召喚を試してみる事にし

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翌日、私は自宅の狭い庭先に出ると、気合を入れる。絶対正義の決意を実現する為に誰よりも強くなるのだ。私は右手の魔法陣を発動させる。『ファイア・スコール』雨粒ほどの炎の塊が豪雨の様に振り出す。炎の粉は地面に落ちるとパチリと弾ける。この召喚術は大

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美化部の部室に着くと、置いてある、その花の種の数に驚きます。「ダメね、この子達は順番待ちなの、私はホームセンターに行くとついつい買ってしまうのです」はー、私は絶対正義の鍛錬の為に召喚術にあけくれた人生です。花を育てるなど私の歴史に無い事です

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「炎華さん、立ち話も何です『美化部』の部室に行きませんか?」輝夜さんは『校内美化活動部』の部員のようです。花壇の花に植木の手入れ、校内のゴミ拾い。美化部の活動内容はたきにわたり、きゃしゃな輝夜さんで大丈夫でしょうか。「それよりも、白花は何故

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自己紹介の後、簡単な疑問である『北斗』に襲われる理由を輝夜さん問うてみました。「それで『北斗』の生徒に襲われる、心あたりはあるのか?」「え、え、この『シャドーカード』を狙ってです」輝夜さんは少し戸惑った様子で黒いカードを取り出します。「これ

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わたしの名前は『幹之 炎華』この県立精霊高校特殊科の二年生です髪はショートカットで蒼い瞳がチャームポイントだ。ここからが、重要だ、私は曲がった事が嫌い。スプーンが曲がるのすら嫌悪感をいだく。好きな言葉は『絶対正義』である。そして、得意な召喚

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それから、数カ月後。「田中先生、本当にいいのですか?」「あぁ、問題ない」それはこの吉岡短大の常勤講師になるのだ。正規の准教授として学校の運営にもあたる。同じ非常勤講師の人達は東京での仕事を辞めるのを不思議がった。しかし、アパートを借りようか

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わたしは東京とは反対方向の新幹線に乗っていた。携帯で仕事場に無理を言い有給を取り。そして、隣には水仙さんが乗っていた。イヤ、正確には秋葉さんが憑依した水仙さんである。なんでも、秋葉さんは憑代がないと遠出ができないらしい。さて、その後は電車に

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