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2022年12月14日15:49

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カンニングをして退学処分になったので山奥の高校に編入した 7

この学園は復讐を望む者が大半である。
授業としての陰陽術、黒魔術、シャーマン術などは限界がある。
ゆえに、それぞれの同好会がある。
放課後などに活動している。
わたしは水泳部と放課後授業である。
あの生徒会長より偏差値の高い大学に行くことで、この復讐心にケリをつけるのだ。
目標は京大クラスである。
何故、東大でないかと言うと模試がC判定なのだ。
ま、浪人するつもりもない。
さて、温水プールに向かって気分転換だ。
「待てよ、わたし達が案内するのだよ」
友恵と川菜が追いかけてくる。
仕方がないな。ここは甘えてみるか。
わたしは二人の後を付いていくのであった。
小さなグランドを横切って。
温水プールに着く。
「き、き、着替えてくるね」
わたしは一旦、二人と別れて水着を着る。
この水着は水泳部の公式なので頼んで貰ったのだ。
そして、しばし待つと練習用の競泳水着姿の二人が現れた。
相変わらず、貧乳と爆乳である。
「はわわわ、恥ずかしい」
友恵が頬を赤らめる。おいおい、歓迎会のたこ焼きパーティーがボツになって、脱いだくせにと呆れる。






水泳部の活動はかなり自由度が高い部活であった。
基本初心者なので50メートルを泳ぎタイムを計るだけである。
しかし、貧乳の友恵より爆乳の川菜の方が泳ぐスピードが速いのが不思議だ。
まさかの筋肉でもあるまい。
「むむむ、今、失礼なことを考えたでしょう」
川菜はわたしに近づくと手を取り胸に持っていく。
『むぎゅーと……』
うむ、柔らかい。違う!何を恥ずかしいことをさせる。
「ポ、初めてなの」
だから違う、誤解される様なことをするな。
わたしは川菜から逃げて距離をとる。
「はぜ、はぜ」と息を切らす、これも呪いの内かもしれない。
ここは「シスターに報告するぞ」と言う。
「ひー、この事は内緒でお願いします」
大体の力関係は理解できた。
さて、歓迎会の時間が近づいてくる。
今日はこれくらいで上がろう。








わたしの歓迎会は小さな体育館で行われている。
集まったのは10人程、皆忙しいのだ。
テーブルにホットプレートが置かれイカが焼かれている。
ホントにイカ焼きパーティーであった。
皆、無言でイカを食べている。
食べ終わると帰る者も多かった。
まあいい、そんなにフレンドリーにされても困る。
わたしもイカをモグモグと食べる。
おや、シスターがいる。
シスターは二十台後半、大学生を子供扱いするかの境界の年である。
大学を卒業すれば、高校生との存在は子供になるのが、世間一般の常識である。
シスターは彼氏ができたことが無いらしく、逆に高校生が新鮮であるらしい。
まさに、禁断の恋である。
「クンクン、禁断の臭いがする」
友恵が普段、勝ち目の無いシスターにこれでもかとマウントする。
シスターは顔を真っ赤にして逃げる。
友恵や川菜もシスターと同じ様に男性の耐性がない。
妙なトライアングルの発生であった。流石にシスターが可愛そうであった。
シスターは大人の女性として整理がつくことを願うのであった。
ま、わたしにできることは少ない。
そんな歓迎会であった。







しかし、一生徒の身分で歓迎会とは変わった高校であるな。
わたしはホットプレートを片付けながら思いに走る。
「その顔は歓迎会の存在が不思議なのでしょう」
「あぁ」
川菜が話かけてくる。この川菜は走れば胸が揺れるほどの爆乳であるが、それ以上に可愛いのである。付き合ったら自慢したくなるであろう。
「ここの人達は皆、復讐心を持っているの、それぞれ色んな形でその目的に向かっているあわ。こんな時代です、なし崩し的に諦めた人達が多いの、だから自由に黒魔術とかを言えるのがこの場所なの」
「川菜さんも復讐ですか?」
「それは秘密、でも、ここの生徒と言うだけである程度は決めつけてもいいわ」
なにやら、秘密とは喉越しが悪い。
話を戻すと歓迎会の存在であるが、有志の集まった高校だから存在しているらしい。


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