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2022年12月16日15:11

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カンニングをして退学処分になったので山奥の高校に編入した 11

この学園には校内医師がいる。
危ない呪いを使い怪我をする者がいるからだ。
川菜が手首を切って血の呪いを試したのだ。
軽い傷ではあるが念のため校内医師に見せることになった。
医務室に向かうと白衣を着た体育会系のマッチョな人がいる。
「すみません、校内医師ですか?」
「はい、そうです」
わたしと川菜は椅子に座ると校内医師が診察に入る。
「大きなばんそこうがあるから貼っておくね」
話によると、軽い切傷はばんそうこうでいいらし。
「こんなに簡単でいいのですか?」
「はい、傷口が汚れていたら綺麗にして、ばんそうこうを貼っておくのです。基本人間の治癒力は大きいのでこれと言った治療は必要無いのです」
はーなるほどね。
プロが言うのだからそうなのであろう。
「この傷からして呪いかい?」
「はい、呪いの代償としての生き血です」
「この学園では珍しくないけど、ほどほどにね」
わたしもこの学園に来て感覚が鈍っている気がする。
普通、リストカットなどすればドン引きするだろうに、平気な気分だ。
「さて、川菜、帰るか?」
「はい」
何だか保護者になった気分だ。しかし、友恵との関係を考えると、どちらかを選ぶのかもしれない。

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