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日記一覧

昨夜、親にアリシアを飼っていいか聞いたところ。自分で面倒みるならイイとのこと。放任主義のうちの親らしい返事であった。一夜あけてアリシアの事などすっかり忘れて、わたしが学校に行く準備をしていると。「わたしも行きたい」あ、猫が喋った……。そうで

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冬の午後、わたしは高校からの下校途中で猫神様の小さな社の前で休んでいた。うん?雲行きが怪しい。冷たい空気が満ちてゴロゴロと空を覆う。社の隣にある万年杉に落雷が起きる。わたしは人生が終わるかもしれない程の衝撃を受ける。つまりは死にかけたのだ。

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タイトル未定メモ 12
2020年12月31日11:46

夜葉はわたしの隣に座り、微笑んでいる。もとにいた、冴えない男子は一番後ろに座っていた。本物だ、本物のヴァンパイアだ。うん?「ぐおー、ぐおー」肝心のアリシアはいびきをあげてスクールバックにつる下がり寝ている。わたしは術式を走らせて生の猫に戻す

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翌日、猫神様の前で缶コーヒーを飲んでいると。「今日はお招きいただき、ありがとうございます」うちの高校の制服を着た少女が声をかけてくる。な、なに奴?「これは挨拶が遅れました。吸血姫の夜葉です」「にゃんですと!昨日魔物よけの結界を張ったはずだが

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タイトル未定メモ 11
2020年12月30日11:24

ある夜の事である。黒猫のアリシアはベッドの隅で寝ている。ふと、窓の外を見るとコウモリが飛んでいる。「ヴァンパイアだ!」アリシアが起きてきて一緒に外を眺める。「血族がこの世界にも居るのか?」血族か……わたしは昔話を思い出す。血によって縛られた

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タイトル未定メモ 10
2020年12月29日14:19

さて、総合学習の時間である。進学組は集中講義を行う。わたしはバカなので、選択はお菓子作りにした。実習室でお菓子を作り始める。「甘い香りがするな、何を作っているのだ?」ぬいぐるみのアリシアはトローンした顔で尋ねてくる。貧乏令嬢には関係無いモノ

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タイトル未定メモ 9
2020年12月29日10:33

朝、目が覚めるとアリシアは元の黒猫に戻っていた。 「この世界のマギの法則が解りつつある。つまりは高度な術式を使えるようになるぞ」 朝から何を言い出すかと思えは呪いの成功率アップか。 「1日中、ぬいぐるみの姿でいられるのだ」 前向きだな、喋る猫と

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タイトル未定メモ8
2020年12月28日11:00

それから数日後満月の夜の事である。わたしは自室で寝ようと支度をしていると。月灯がアリシアに降り注ぐと……。「にゃんですと!」何を騒いているのかとアリシアに近づくと。裸の女性が現れる。満月で呪いが解けたのだ。なんだ!この美少女はこれで伯爵令嬢

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タイトル未定メモ7
2020年12月28日08:30

人間とは飽きる生物である。朝方に『喋る猫だよ、喋る猫だよ』とちやほやされたアリシアであったが昼過ぎには飽きられていた。……。「人生って虚しいモノね」アリシアが窓から空を眺めている。何度も思うが呪いに失敗して猫の姿になったはずだがエンジョイし

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タイトル未定、メモ5
2020年12月27日09:45

わたしが学校に行く準備をしていると。「わたしも行きたい」あ、猫が喋った……。そうであった、昨日、アリシアなる異世界から来た黒猫を拾ったのだ。さて、どうしたものか?「ずっと、スクールバックの中にいるなら連れていくよ」そうか!学校に捨てることも

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タイトル未定、メモ4
2020年12月26日12:52

自宅に着くとアリシアはお腹が空いたらしい。キャットフードは無いのでご飯にかつお節をかけた物を与える。「これは美味と言えるな」確か贅のかぎりをしていたとか。「アリシアは普段どの様な物を食べていたのだ?」「麦メシと野菜スープだぞ」「毎日か?」「

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タイトル未定、メモ3
2020年12月26日08:58

わたしは黒猫のアリシアを持ち上げるとスクールバックの中に詰め込む。以外と軽いな。「こら、扱いが雑だぞ」「はい、はい、猫ちゃん、偉そうですね。歳は幾つになります?」「14……」「はーわたしより年下ですねー」スクールバックから顔を出したアリシア

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タイトル未定、メモ2
2020年12月25日14:30

「さて、わたしはルド伯爵の一人娘のアリシアである。そこの娘、ここは何処であるか?」どうやら、異世界から来たらしい。普通は猫が喋る訳もなく納得する。で……ここは地方の政令指定都市である。田舎と言えば田舎なのだが。アリシアに説明を始めると……。

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タイトル未定、メモ1
2020年12月24日14:57

冬の午後、わたしは高校からの下校途中で猫神様の小さな社の前で休んでいた。うん?雲行きが怪しい。社の隣にある万年杉に落雷が起きる。わたしは人生が終わるかもしれない程の衝撃を受ける。つまりは死にかけたのだ。猫神様の前に黒猫が倒れている。わたしは

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わたしは持病が悪化して、入退院を繰り返していた。そう、病室から見える流れる季節の移ろいを感じる事ができた。「今日も来たよ」病室の扉が静かに開く。友達の真由美ちゃんだ。わたしは『祈りの石』と等価交換で真由美を死神の手から守ったのである。魔女と

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気がつくと自室のベッドの上で寝ていた。昨日、学校から帰ると『祈りの石』の輝きが印象的であった。呼吸が苦しく体が重い……。魔女との契約に従って『祈りの石』使い、亜美ちゃんの払った対価を肩代わりしたのだ。亜美ちゃんの死神としての役割の代わりに『

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朝方、夢から覚めると、キッチンに行きコップで水を一杯のむ。夢の内容は真由美ちゃんの死であった。棺の中に白い花と共に横たわる真由美ちゃんの姿が印象的であった。頭をかきながら自室に戻ると亜美ちゃんが座っていた。死神を自称して消えてしまった亜美ち

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亜美ちゃんが保健室から消えて数日後である。真由美ちゃんが和服を持ってくる。要はわたしに着ろと言うのだ。「ワクワク」真由美ちゃんは目を輝かせてこちらを見ている。期待していることはだいたい分かるが逆らえないでいた。保健の先生は悪ノリして着付けを

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保健室の事である。今日の課題を終えて長椅子に座り『ワールドクラッシャー』をプレイしている。ノック音と共に亜美ちゃんが入ってくる。その姿は黒いオーラに包まれ、亜美ちゃんは不気味で怖かった。静かに近づいてきて、わたしの隣に座る。「亜美ちゃん?」

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悪夢と『祈りの石』の事を考えながら、バスを降りる。バス停から校舎に向かって歩くと。建物が見えてくる。今日は土曜授業なので登校しているのは一部である。まいいや、昇降口まで行かずに正面玄関から入る。禿げたオッサンと一緒になるが気にしないでいた。

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ある夜、悪夢で目を覚ますとアイが椅子に座っている。「寝起きはいかが?」アイの言葉にさっきまで見ていた悪夢を思い出そうするができないでいた。悪夢であったことは感じるがその内容が見えないのである。机の上で静かに輝く『祈りの石』はわたしの悪夢を吸

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いったん解散してからのファミレスで食事会である。わたしは少し早く着く。真由美ちゃんは後30分かかるらしい。仕方なく、中に入りパフェを頼む。うん、ほどよい甘さだ。退屈な時間を過ごしていると。亜美ちゃんが到着する。「亜美ちゃんは何を注文するの?」

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わたしの日常は保健室登校で始まる。保健室に入ると亜美ちゃんが勉強している。「おはよう、今日も元気そうね」「つぐみちゃんか……わたしは忙しいの」亜美ちゃんはわたしをチラリと見て勉強に戻る。真面目だな、保健室で勉強を頑張るなんて。うん?雨が降っ

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今日は一日、病院で検査であった。レントゲン検査に採血、その他もろもろ。細くてきゃしゃな腕は病人そのものであった。髪型は日本人形なので恋も関係ない。「採血ですよ」検査入院ではないので待合室から呼ばれる。こんなわたしでも憧れの人はいた。隣の部屋

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暇な休日のことです。『ワールドクラッシャー』のタイムポイントを使いきり。することを無くしていた。ベッドに横になり天井を見上げる。そうだ、昔の趣味のスケッチに出かけることにした。バスに乗り大き目の公園に出かける。湖が広がり、空は晴れていた。ベ

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それから一週間が過ぎた。同じく保健室登校の亜美ちゃんと一緒にいるが会話がない。亜美ちゃんは一昔前に流行ったホラー小説を読んでいる。わたしも大ヒット中のソシャゲーの『ワールドクラッシャー』を進めていた。この保健室登校と言うものは簡単な課題をこ

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高校二年の春の事であった。わたしは体が弱く、退学して入院治療をおこなう寸前にいた。ある日、検査の為に一晩泊まることになっていた。不意に夜風にあたりたくなり、窓を開ける。うん?窓とは反対方向に人影を感じる。彼女は白いワンピース姿で白い帽子をか

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それはわたしが幼い頃のお話である。肺の病気で入退院を繰り返していた。夜、病室で夜風にあたっていると。窓の反対側に誰か立っている。彼女は白いワンピース姿で麦わら帽子をかぶっていた。「誰?」「わたしの名前は『いちな』魔女なる存在よ」「魔女?」

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旧美術室に着くとパソコンに最後のCD-ROMを入れる。しかし、95%のところでゲージが止まり『キー・オブ・ザ・パーツ』が完成しないでいた。俺が腕を組んで考えていると。「ありがとう、わたしは本来の場所に戻れるわ」穏やかな表情の入江は自分の手のひらを

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最後の『オーパーツ』を歩夢先生に聞くが、眉間にしわをよせている。「そこは男子禁制なの」「は?」思わず声が出るが俺にどうしろと……。「そうなのよ、体育館の奥にある女子体操部の練習場にあるの……」困った顔を崩さない歩夢先生に。「わたしが守ってみ

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