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日記一覧
- マルドゥック・アノニマス３／冲方丁
- 2018年03月28日23:17
ハンターたち「クィンテット」サイドの躍進をずっと見せられてきて、潜入捜査中のウフコックとともに歯ぎしりしていた期間が長かっただけあって、この第３巻での満を持しての大反攻に胸がすく―と思いきや。「蒼穹のファフナー」見てても思ったことだが、冲
- [観劇］深海魚／桃園会
- 2018年03月27日19:00
作・深津篤史、演出・森本洋史。白のプロセニアム・アーチに囲われた舞台は、雑居ビルの５階という小劇場・ウイングフィールドの立地（しかもほぼ満員！）と相まって、閉塞感に満ち満ちている。そこで幾人もの男女がひしめき合うようにして繰り広げる、奇妙
- 額の星・無数の太陽／レーモン・ルーセル
- 2018年03月25日23:47
ヴンダークンマーを舞台上に展開させたような、奇怪千万の戯曲。叔父の遺産を探すという一応の推理小説的なプロットを持つ「無数の太陽」はまだしも、「額の星」に至っては、劇中の人物たちが成すことと言ったら、ただただ奇妙なオブジェについて語りあかす
- テロ／フェルディナント・フォン・シーラッハ
- 2018年03月22日23:43
テロリストにハイジャックされた飛行機を撃墜したパイロットを被告とした、法廷戯曲。結末は「有罪判決」と「無罪判決」の二通りが用意されており、上演時は観客が陪審員となって選択を迫られる。パイロットは、憲法および上官の命令に反して、自分の意志と
- 長く暗い魂のティータイム／D.アダムス
- 2018年03月19日23:16
「ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所」のサブタイトルに名前負けしない、しっちゃかめっちゃかな探偵小説。なにせ、登場人物の９割は気が狂っているか、気の狂ったような行動をすることにまるで躊躇いがない。あと、神々とか普通にでてきます。探偵も
- 境界線上のホライゾン�勝Σ次神郛緻�
- 2018年03月12日22:24
１０００頁越えにもはや驚かなくなって、シリーズも１０年目かぁ…（遠い目）。１０年越しの伏線が炸裂しまくって、もう一度最初から読み返したい衝動に駆られるが時間と記憶力ねぇー！という嬉しい悲鳴。・怒涛のセッション（川上読者だけに通じる隠／淫語
- [観劇］ヒッキー・ソトニデテミターノ／ハイバイ
- 2018年03月10日00:04
「引きこもり」をテーマとしているだけに、基調は重くシリアスながら随所に笑いも入れている。個人的には終盤は完全にシリアス寄りに振り切ってしまったのは残念、と言うか見ていて息苦しい程だったのだがそれだけテーマに対して誠実な芝居であったとも言える
- 屍人荘の殺人／今野昌弘
- 2018年03月09日12:12
孤立した山荘で周りはゾンビだらけ！というエキセントリックなシチュエーションで連続殺人が発生する本格（！）ミステリ。絶体絶命のこの状況で律儀に密室殺人を起こす犯人も犯人なら、謎解きしてしまう探偵も探偵。もちろんちゃんとその行動を選ぶにあたっ
- [観劇］アンドラ／清流劇場
- 2018年03月08日23:56
スイスをモデルにした架空の小国「アンドラ」を舞台に、ユダヤ人と名指され、人々の偏見のなかで自分を失い、ついには処刑台に追いやられる若者の運命を描く。詩的に昇華された寓意劇であると同時に、俳優たちの熱演はもっとも凡俗卑近な人間の「悪」を抉り
- 百万光年のちょっと先／古橋秀之
- 2018年03月05日23:58
久方ぶりの古橋先生の新刊は、今は亡きSFジャパン連載の童話改変SFショートショート集。書籍化は正直あきらめていたので、集英社に足を向けて眠れません。色気ゼロの内容なのになぜ矢吹先生の挿絵をつけたの…？とか思うことはあるけど、これを機にいたいけ
- 美しさと哀しみと／川端康成
- 2018年03月02日13:23
異様な小説である。観光案内のように配された京都の名所を背景に、昼メロじみた痴情のもつれが展開する。その描かれ方も、堕胎、心中、嫉妬、同性愛とあざとくも露骨で、幻想美に昇華されきることがない。これだけ愛欲まみれの内容でありながら、題名としてま
