滅茶苦茶面白い、けどもはや全然「ライト」じゃないよ、このシリーズ！絶望的な逃避行のなか、強大きわまる追手に、次々惨殺されていく仲間たち…しかもその犠牲は時を巡る巨大計画「惑星レベル捨環戦」の１コマでしかない、というのだ。この捨て駒感は間違

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　前回もわずか２巻目にして本拠壊滅からの逃避行、主人公片腕喪失という絶望っぷりだったが、作者は全然手心を加える気はない模様。冒頭の「えっ、前巻いくらなんでも急展開すぎたのはやっぱり１巻読み飛ばしてたから？」と錯覚しかねない幻想の甘やかな日常

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　今朝の新聞と小松左京のテキストをリミックスする、という無茶なお芝居だが、不思議と整然としたものが立ち上がってきていた。どう考えてもアドリブ８割なのだけれど、脚本の成立過程が知りたいもの。輪唱のように、経文のように、はたまた叫びのように読み

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　４０階建２０００人が住まう高層アパート、学校やマーケットを備え、独立した王国ともいうべきその小世界が破滅的な荒廃へと突き進んでいき―。ベクトルを垂直方向に変えた都会版「闇の奥」ともいうべきか。市民秩序の結晶ともいうべき小世界が、泥のような

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　ドーキーアーカイブ第一回配本中の１冊。中編2作を収録。「リングストーンズ」スコットランドの人里離れた屋敷に、褐色の魔王子が闊歩する…。アーサー・マッケン風の「恐ろしい妖精譚」に、女家庭教師と少年という背徳感漂う組み合わせに、ローカルな土俗

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　「大人向けラノベ」(大人気ない人向けともいう)を謳うノヴェルゼロ、当初のレーベルイメージで欲してたものがドンピシャで来た、という感じの作品。精緻に作り込まれたファンタジー、暴力とエロスてんこもり、しかし基本はクレバーな諜報戦！神や魔法ととも

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　超、のつく傑作と言い切っていいだろう。なにが良いか、といってまず、幼馴染の霊を戦士として使役するネクロマンサーの少女が主人公、そして舞台は文芸復興期イタリアを思わせる都市国家で、竜やゾンビやゴーレムが駆け巡るマジックリッチな戦争！という掴

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　ちくま文庫版。恐怖／幻想小説短編集。ホラーらしからぬ、と言われているエイクマン作品だが、自分にとっては実に怖い、あるいは忌まわしい感触を得るものだった。確かに怪異に遭遇する主人公その人がそもそもかなり「変な人」であり、読者の日常生活の範囲

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　「いっちょラノベでロボ物をやってやるぜ！こんな線多いメカアニメ化できるかしらんけどな！」という勢いでこの鬼門ジャンルに突貫する果敢な小説家は多いが、いかんせん「ロボと美少女同時に書けるイラストレーター希少すぎ問題」「そもそもそんなにイラス

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　どうみても某FATEなビジュアルにうかうか釣られて読んでみたものの、戦闘バカが学校に転入してくるカルチャーギャップもの、としてはフルメタに近いテイストかも。魔法の世界から科学の世界へ転移してきたはずなのに、世界描写に対して差異がないので、カル

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　もはや初夏の風物詩となってきた感もある創元文庫・年間SF傑作選。いつにもまして収録元が多岐に渡り、時代の変化(SFマガジンの隔月化ともいう)をそこはかとなく感じたりもする。いくらSFはもはや冬の時代にあらず、拡散の時代(それも言われて久しいけど・

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