■急がなくとも
●3月24日(火) 晴れ 日中あたたか
朝、南の出窓が開けてあり、風が吹き込んでくる。
すがすがしいが、寒いのでストーブをつける。
「あんた、寒いんだったらマフラーしていけば・・」
8時9分に家を出る。
あわてて足がもつれないないようにと、階段を下りていく。
最近は、なにかの拍子に自分の意思とちがって
右左の足が動いて、右・右と、二回続けて右足が出るような勘違いの感覚を
自覚したり、また、階段の段差を感覚が間違えて、段を踏み外しそうになったり、
足が上がっておらず、そのため平地を歩いていて、爪先が地面につっかかたりする
経験している。
●きょうは火曜日であるが、1日を2日単位で把握して、
(月・火)(水)(木・金)の2・1・2 のリズムで働いていると、
火曜日の朝は、(火・水)曜日のはじまりで、きょう働くと
もう週の真ん中の水曜日が終ったような感じである。
妻に、そんな話をすると笑われる。
「あんた、なんで日が早くたってほしいの。
早よう老けたいの?」
そんなことはないが、線状に先に延びた未知の時間が捕らえ所がないのに
対し、この方法では、私はまだ来ぬ一週間という時間を掌中にし、
その長さまでも、体感したような気分になれるのである。
●昼、きのう発伝した出金・振込伝票に理事長印が押されて
返ってきたので、銀行に行った。
多聞通りの角にある銀行の、日の射さぬ北側の歩道は
風が吹き抜け、冷え冷えとした。
銀行からの帰りは、本通の一本西の道を歩いた。
ここは風もなく、春の陽気だった。
「貸し駐車場 空きあります」という幟がゆらゆらしていた。
きょうは、ボートピアの開催日なのだろう、ブルーのぶ厚いジャンバーを着た
交通整理員のおじさんが、人通りの少ない交差点で、赤い標識棒をもって道路に
立ち、車が通っていないのに、その棒を遮断機のように私のために
手をひろげ下ろしてくれた。
私はゆっくり横断歩道を渡った。
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