■独居老人
●3月28日(土) 夕方うす曇り おだやかな暖かさ
北の部屋の窓を二つあけると、居間の隣の部屋のあけられた窓に
風が通り抜け、居間にいても寒いくらいの冷たい風が入ってくる。
北の部屋の窓は閉める。
「ああ、もう行かなくっちゃ。もう、お見送りはいらんから」
そう言って、妻はあわただしく出ていく。
「鍵を閉めるの忘れないでね」
玄関のドアを閉め、鍵をかけ
朝日ニュースター
「愛川欽也 パックイン・ジャーナル」の続きを見る。
小沢代表続投で政局はどうなるか、をやっている。
見ながらコタツで寝る。
●目が覚めたら、6時近く。
洗濯物を取りにベランダに出ると、風はなく
横尾山はうすい水色の空に、白く淡いピンクの雲がかかっていた。
中公園では、高校生くらいの子がサッカーをやっている。
黒のジャージーを着た子は、茶色の髪の毛をまとめて頭の後ろで
たばねていた。
妻の制服のブラウスが、ハンガーにかかったままベランダに落ちていた。
風もなく、おだやかな夕暮れである。
となりの部屋の窓を忘れないで閉めた。
忘れて、夜まで開けっぱなしで、なんかスースーすると思ったら
窓の閉め忘れということも、よくある。
●TVをつけたら、朝青龍が琴欧洲に寄り切られるところだった。
ふんばりがなく、全然、元気がないような感じで寄り切られてしまった。
白鵬の10回目の優勝が決まったと言っていた。
あっけない気がした。
「週刊こどもニュース」でも、どうなる小沢代表?捜査は?、とやっていた。
分かりやすく、小沢・検察の双方へのバランスを配慮した内容だった。
お父さん役の鎌田靖さんが今回で最後とのこと。
誠実そうな人だ。
●昨晩、妻から電話で、アキラが会社のことでお父さんに相談あると言ってきた。
相談というより、報告である。
もう何度目かのことで、こちらも驚かない。
子供たちを家に残し、娘とアキラだけでやってきた。
妻は、なるようにしかならない、と笑っている。
私も、なんでも勉強だから労働基準監督署に相談したり、職安に行ってみたり、
自分で動くことを勧める。
子供たちへのお小遣いを渡し、いつものように紙袋にいっぱいの
お土産をさげて帰って行った。
●ニュースでは、きょうは花冷えだったようなことを言っている。
一歩も家からでなかったが、私には風もなく、おだやかな春の一日だった。
妻が帰って来るまでの時間、これを書いている。
「あんたは、いいねー」
と言われたように、私はあしたも休みである。
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