久しぶりにCDを購入した。
●日本のシンフォニストたち〜幻の交響作品と新たな創造
【1】
・黛敏郎 (編曲);日本国歌「君が代」
・黛敏郎:パッサカリア
・芥川也寸志:GX CONCERTO
・三木稔:交響曲「除夜」
・水野修孝:交響曲第5番
【2】
・團伊玖磨:祝典行進曲
・團伊玖磨:交響曲第1番
・伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ
・和田薫:MATSURI! (アニメ「パズドラ」より)
・鹿野草平:交響曲第2番「霊囁の音響包囲」
野村英利指揮 オーケストラ・トリプティーク/エレクトーン:竹蓋彩花
録音:2022年12月3日/2024年10月19日
2枚組のうちの【1】は、当日会場で生でも聴いている。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983852438&owner_id=12784286
その時の記憶が蘇る。
当日の演奏順と若干異なり、CDは黛編曲の「君が代」から始まる。未完の作品である「パッサカリア」は、ベートーヴェンやらモーツァルトやらの作品の断片が現れ、遊び心満載だ。芥川の GX ONCERTO は、ヤマハの当時の最新鋭機種GX-1の協奏曲であるが、さすがにその機種は今はないので、現在の最高機種EL-02Xを使って演奏されている。アレグロ・オスティナートの芥川節全開で、エレクトーンも様々に音色を変化しつつ、オーケストラと絡んでいく。
三木の「除夜」は、作曲から60年以上経っての世界初演という、まさに「幻の交響作品」だ。コンクールの応募規定を超えた大編成のため不受理となって、そのまま埋もれていたという。三木は「規定?何それ?」と、自身の響きを追求しただけであり、鐘の音が終始鳴り響く中、大編成のオーケストラが鳴り響くのである。最後は水野の交響曲第5番で、当時88歳の水野が作曲した新作の初演である。枯れた味わいなどは無縁、大音響が炸裂する音楽である。
【2】は、当日は行かなかった演奏会の録音だ。このプログラムなら、普通なら行ったはずだが、当日は他に用事があったのだと思う。CDで聴くしかない。
團と伊福部はお馴染みの作品だ。「祝典行進曲」は、明仁上皇が皇太子の時の御成婚を祝う曲だ。個人的には、この録音と別の演奏会であるが、上皇・上皇后両陛下と同じ会場ですぐ間近の席で聴いたという貴重な経験をした曲でもある。交響曲第1番は、4つの楽章にすべき要素を単一楽章にすべて詰め込んだ曲だというが、それが実にうまくまとまっていると思う。伊福部の「タプカーラ」は生でも何度も聴いているが、圧巻はやはり終楽章のアイヌのタプカーラ(立ち踊り)に基づく激しい音楽だろう。何度聴いても飽きることがない。
和田の MATSURI! はこのCDで初めて聴く曲で、元のアニメも全く知らないが、師の伊福部の音楽も受け継いだような迫力に満ちた音楽である。草野の交響曲第2番も同じく初だが、解説によると、オーケストラの配置を工夫して360度から音が迫りくるようにしているらしい。これはホールで生で聴くべきだったかもしれない。
ということで、久しぶりに購入したCDを十分に堪能した。
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