7/10
エレガンス・ブラットン監督
マーク・ウォールバーグ ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
ジョシュ・ルーカス ニコール・ベハーリー
イーサン・エンブリー リサ・ゲイ・ハミルトン
ラチャンゼ ジャンカルロ・エスポジート
デヴィッド・ストラザーン
1966年にKKKによって公民権運動家ヴァーノン・ダーマー
(エスポジート)が殺害される。ミシシッピ州は警察含めて
人種差別が横行しており、捜査は困難であった。
FBIから珍しい黒人捜査官ウェイン(マティーン2世)とFBIに
協力し、裏の仕事を引き受けるマフィアの殺し屋
グレゴリー・スカルパ(ウォールバーグ)が捜査というか
ひとりは殴り込みにいく。
本作は「ミシシッピー・バーニング」と同様の事件を扱っていながら
方向性は大分異なる。まずウェイン捜査官は実在の人物では無く
どちらかというと、黒人差別をわかりやすく伝える装置的な
役割が大きい。
自分はウォールバーグの映画はできるだけ観るように
しているのだけれど、「テッド」のような少年のような純粋さを
持った気楽に楽しむウォールバーグも好きだが、「ザ・ファイター」
の様な性格俳優としてのウォールバーグがより好ましいと思っていて
こちらは後者。実在スカルパに合わせた特殊メイクと、
筋肉ダルマのようなごつい肉体のウォールバーグの外見に目を奪われるが
なによりも、暴力のハードルがない、低いじゃなくて無い行動原理の
スカルパがとんでもない。衣食住暴力。息吸うようにバットを振り回すが
バットの先にはボールはない。
『黒いジャガー』のようなブラック・エクスプロイテーションみたいに
正義のために、道を外れまくっているのを結果的にけしからんと思いつつ
そんなノリノリのスカルパにこちらも楽しんでしまう。
黒人捜査官ウェインはキング牧師を敬愛する男だが、非道のスカルパに
KKKの方がまだ筋が通っているだけましといいながら、結局スカルパを
ぶん殴ってスカルパの土俵に上がり、最期には暴力で事件を解決してしまう。
黒人捜査官ウェインの後悔の苦い表情が、映画の良心とはいえるのだけれど、
エンドロールになるとオリジナルの歌が流れ、公民権運動やリンカーン像を
写しながら、信念のためなら法を捨てろと歌ってしまうアンビバレントさ。
あまり考えずにノリノリのウォールバーグを楽しむのがストレスがないと思う。
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