Practical Magic 2
6/10
スサンネ・ビア監督
アリス・ホフマン原作
サンドラ・ブロック ニコール・キッドマン
リー・ペイス ジョーイ・キング
ダイアン・ウィースト メイジー・ウィリアムズ
ストッカード・チャニング
28年ぶりの続編。前作の物語を引き継いではいるのだけれど、設定にはかなり大きな改変がある。
まずサリー(ブロック)は、前作で呪いが解け、刑事ゲイリー・ハレット(エイダン・クイン)と結ばれてハッピーエンドを迎えたはずだった。しかし、実は呪いは解けておらず、ゲイリーは亡くなってしまったことになっている。いきなり前作の結末をちゃぶ台返しである。
また、原作となる続編の出版が2021年と遅かったこともあってか、前作でサリーの娘カイリーを演じたエヴァン・レイチェル・ウッドは、今回の大学卒業直後という年齢設定には合わなくなってしまった。本人は再出演を希望していたものの、出演の声すらかからなかったという。
『ウエストワールド』のドロレス・アバーナシーだった彼女が、今どんなカイリーを演じるのか、見てみたかったオールドファンも多いと思う。
一方、ジリアン(キッドマン)は原作ではベンという夫がいて、娘も生まれ、もっと落ち着いた人物になっているのだけれど、本作では相変わらず自由奔放なまま。
つまり本作は、生真面目なサリー(ブロック)と、いい年をして未だにガーリーなジリアン(キッドマン)、そしてウィーストとチャニングの叔母たちに、
「変わらないねー」と言いながら28年ぶりに再会する、いわば同窓会映画なのでした。
まあ、そんな少女のような可愛げを残したキッドマンに久しぶりに再会すると、昔のキッドマンはもっといろいろな役を演じていたなあ、と思うのでした。いまは大体難しい顔をしている。
映画自体は、人間関係を中心としたドラマに定評のあるスサンネ・ビアを起用したことで、手堅くまとまっている。しかし、前作にあったブラックユーモアや妙な軽さは、ほとんどキッドマン一人に任されている。
そして、ジョーイ・キングやメイジー・ウィリアムズが演じる娘たちは、残念ながら誰が演じても大して変わらないような、代わりの利く役柄にとどまっている。これでは確かにウッドである必要はないのだけれど、逆にウッドが出演していれば、映画の重心は少なからず変わっていたと思う。28年という時間を実際に生きてきた俳優を再登場させることには、それ自体に意味があるはずだから。
結局、娘たちへの世代交代を描くというより、ブロックとキッドマン、そして叔母たちの再会を楽しむ映画なのだろう。
ただ、母娘や姉妹の絆を中心に描く一方で、敵役の人物造形は薄く、対決にもさほど緊張感がない。原作にある展開とはいえ、最後はチャニング演じるフランシスが自ら命を犠牲にして呪いを解決するというのも、いささか安直に感じた。
魔女である自分たちを受け入れ、女性たちの絆を肯定する物語なのだから、もう少し気の利いた呪いの解き方はなかったものか。
しかし、60歳を目前にしてこのガーリーな可愛げを維持しているのだから、キッドマンこそ本物の魔女なのかもしれない。
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