石油採掘会社のCEOとして君臨する傲慢な権力者、ディガー・ロックウェル。己の利益しか考えていない彼の欲深い行動のせいで、地球は滅亡の危機に陥ってしまう。大統領から事態の収拾を命じられたディガーは、世界を救うべくシャベルを片手に立ち上がるが…(映画Com.より)
いや、疲れる映画です。
登場人物は唾を飛ばして喋りまくり、徹頭徹尾怒鳴りまくる。
世界の大惨事が迫っているのに、権力者ディガー(トム・クルーズ)は自分の利益しか考えない。
アメリカ大統領はじめ、政界、軍事のトップが集まって会議を開くが、ディガーに忖度して追従笑いを浮かべるばかり。
グリーンランドの氷棚崩壊に始まって欧州が壊滅的被害を被った後の、公聴会でのディガーの開き直りスピーチが凄い。
オレのせいじゃない、便利な暮らしを維持する為に安い石油を欲しがったお前らが悪いんだ!と。
作品の中程で、これは劇中劇だと分かります。
ディガーの大邸宅の寝室から始まるシーン、唾飛ばして議論するシーンは、すべて本番の為のリハーサルだったのだと。
ところが…
舞台が終わり、興奮冷めやらぬ観客たちが劇場から出ると、世界は一変している。
人々はガスマスクをつけ、街中が浸水し至る所が破壊され、世界はどんよりと絶望に覆われてる。
そこに「レベル4」のアナウンスが響き渡る。
いやいや、どこまで人を喰っているの!?
トム・クルーズがカズ・ヒロの特殊メイクで、ハゲで小太りの老人になり切っています。
アメリカの利益最優先のトランプ政権を、ここまで皮肉るとは。
そして中国やロシアの悪口を言いまくっているので驚きましたが、やはり中国では公開禁止なのですって。
こんな映画を作ってしまうとは、ある意味ハリウッド、凄いなあ!
メキシコの名匠アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督。
「ディガー」
https://digger-movie.jp/
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