清少納言、紫式部、藤原道綱母、菅原孝標女、和泉式部の平安時代の文学を代表する女性たちに関するエッセイ。『負け犬の遠吠え』を書いた酒井順子によるものですから期待しましたが、裏切られませんでした。平安時代の才女たちを滅茶苦茶にこき下ろしていて、
1968年にチェコスロバキアで起こった民主化運動「プラハの春」で、市民に真実を伝え続けたラジオ局員たちの奮闘を、実話をもとに描いたドラマ。”社会主義国家の政府による検閲に抵抗し、自由な報道を目指して活動しているチェコスロバキア国営ラジオ局の国際
「北朝鮮に出勤します―開城工業団地で働いた一年間」キム・ミンジュ著毎週月曜の朝、ソウル市内でバスに乗り込み、軍事境界線を越えて北朝鮮に出勤。平日は北の職員たちと“格闘”し、週末は韓国に戻る。南北経済協力事業で北朝鮮に造成された開城(ケソン)工
1976年のアルゼンチン。人生に希望を見いだせずにいた英国人の英語教師トムは、名門寄宿学校に赴任する。軍事政権下で混乱する社会、そして手強い生徒たちに苦戦する中、トムは旅先で出会った女性とともに、重油まみれの瀕死のペンギンを救う。海に戻そうとし
リドリー・スコット監督の名作映画『ブレードランナー』の原作というこの本を、私は映画を観た80年代に読んだのでした。が、あまりのカオスぶり、整合性のなさに嫌気がさして、その後ほぼ忘れていました。今回、この本の読書会ということで、ウン十年ぶりに読
小澤征爾はどうやって「世界のオザワ」となったかを、彼の生涯を追い、膨大な資料や多くの関係者へのインタビューを通してまとめた作品。『N響事件』憧れのNHK交響楽団と何があったのか『二つの恋』ピアニスト、モデルとの恋『日本フィルの分裂』如何にして新
2006年に公開された映画が4Kデジタルリマスター版として蘇り、先週から公開されています。それが何故か異常に混んでいて、Bunkamuraシネマの大きな部屋が満員御礼!どこまでも「落ちる」物語です。映画撮影で陸橋から落ち、歩けなくなったスタントマンの青年
葛飾北斎の娘である女絵師、応為(お栄)は、偉大な父の背中を追い、絵の道を志す。料理や家事など女らしいことはまるでせず、身だしなみも気にせず、夫に離縁され、母親に小言を言われ、素行の悪い甥に悩まされながら、ゴミ屋敷のような家で父の仕事を手伝う
1975年、エベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、世界最高峰エベレストの女性世界初登頂に成功した多部純子。その偉業は世界中を驚かせ、純子自身や友人、家族たちに光を与えたが、同時に深い影も落とすこととなった。登山家としての挑戦はその後
かつては世を騒がせた革命家だったが、いまは平凡で冴えない日々を過ごすボブ(レオナルド・ディカプリオ)。そんな彼の大切なひとり娘ウィラが、とある理由から命を狙われることとなってしまう。娘を守るため、次から次へと現れる刺客たちとの戦いに身を投じる
33歳のひまりは、得意の語学を活かして商社でバリバリ働いていたが、ある日交通事故に遭い、脊髄損傷、首から下が動かなくなってしまう。必死にリハビリに励むが復職の夢は潰え、24時間要介護の身とあっては新しい仕事にもつけず、一念発起して弁護士を目指す
この本によると、最初の犬の伊勢参りが見られたのは、明和8年(1771年)4月16日であったのだそうです。その様子は、外宮神官・渡会重全著「明和続後神異記」に記されていると。犬の飼い主は山城国久世郡、高田善兵衛という者であり、犬はその家の名札を付け、
〜世界中を飛び回るスター指揮者ティボ。ある日、白血病と診断されたティポはドナーを探す中で、自分が養子であること、そして生き別れた弟・ジミーがいることを知る。ジミーは、かつて炭鉱で栄えた寂れた町の食堂で働きながら、仲間と結成した吹奏楽団を唯一
この「仕事裏ネタばらしシリーズ」は何冊も読んできましたが、この電通ネタには笑ってしまいました。著者は私と同世代であり、バブル真っ只中の電通最盛期に活躍した営業マンであるらしい。”空港にはハイヤーが出迎え、地元の高級料亭に直行。食事を済ますと
ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロが自身の出生地・長崎を舞台に執筆した長編小説デビュー作を映画化。1980年代、イギリス。日本人の母とイギリス人の父の間に生まれロンドンで暮らすニキは、大学を中退し作家を目指している。ある日、彼女は執筆のため
中学2年生の桐乃は、東南アジア系の人々が住む古い団地の生活にウンザリしていた。学校は荒れて優等生の彼女は孤立し、母親は団地の外国人を助けることに奔走し、自分は放って置かれている感が否めない。同じクラスのベトナム人ヒュウと親しくなるが、ヒュウ
”メキシコで暮らす60歳のチリ人男性マルティネス。偏屈で人間嫌いな彼は、会計事務所での仕事やプールでの水泳といった日々のルーティンを決して崩さない。しかしある日、会社から退職をほのめかされ、後任のパブロがやって来たことで、彼の規律的な日常は揺
〜1971年ブラジルのリオデジャネイロ。軍事独裁政権に批判的だった元下院議員のルーベンス・パイバが、供述を求められて政府に連行され、そのまま行方不明となる。残された妻のエウニセは、5人の子どもを抱えながら夫が戻ってくることを信じて待つが、やがて
太平洋戦争末期、本土防衛の最前線と位置付けられた沖縄列島の伊江島。1945年4月アメリカ軍が上陸、6日間の地上戦で住民のほぼ半数の1500人と、日本軍の兵士2000人が犠牲になる。死体の転がる中、生き残った山下少尉(堤真一)と新兵・清順(山田裕貴)は、森
子どもの頃、小学館の「少年少女世界文学全集50巻」というものを舐めるように読んで育ちました。その中でも好きだった巻の一つが、バーネットの「小公子・小公女・秘密の花園」が入ったアメリカ編。それらを日本で最初に訳したのが「若松賤子」であるというこ
ムンバイで働く看護師プラバと年下の同僚アヌはルームメイトだが、真面目なプラバと陽気なアヌの間には心の距離があった。プラバは親が決めた相手と結婚したものの、ドイツで仕事を見つけた夫からはずっと連絡がない。一方、アヌにはイスラム教徒の恋人がいる
アメリカの郊外の街。建設作業員のダンは家族に起きた悲劇から立ち直れず、仲の良かった妻や思春期の娘とすれ違う日々を過ごしていた。そんなある日、彼は見知らぬ女性に声をかけられ、アマチュア劇団の舞台「ロミオとジュリエット」に参加することになる。経
カリフォルニア州フリーモントのフォーチュンクッキー工場に勤めるドニヤは、アパートと職場を往復するだけの単調な日々を送っていた。母国アフガニスタンの米軍基地で通訳として働いていた彼女は、そこでの経験から慢性的な不眠症に悩まされている。ある日、
夫を亡くし、寂しくも気楽なひとり暮らしを送る93歳のテルマ。ある日、仲良しの孫ダニエルが事故を起こし刑務所にいると聞いた彼女は、愛する孫を助けようと保釈金1万ドルを送金するが、それは典型的な詐欺の手口だった。犯人を突き止めてお金を取り返すこと
15歳の時に任侠の抗争で父を亡くし、天涯孤独となった喜久雄(吉沢亮)は、その才能を見込まれて、上方歌舞伎の名門の花井半二郎(渡辺謙)に引き取られる。半次郎の跡取り息子・俊介(横浜流星)と兄弟のように育てられ、親友としてライバルとして互いに高め
ケルンの裕福な家に生まれたハインツは、12歳の時に両親と共にウーチ収容所に送られる。そこで父を亡くし、母とビルケナウ収容所に送られ、母を亡くす。15歳のハインツは一人で過酷なビルケナウ、そしてアウシュビッツ、更にブーヘンヴァルト収容所で、常に死
私はこのパディントン・シリーズ結構好きで、前の2作も観ているのに、確認したら感想を書いていない。書かないと忘れてしまうということで、覚え書き程度に初めて書きます。今回は、故郷のペルーの老グマホームに暮らすルーシーおばさんに会いに、ブラウン一
先の大戦下において、女子学生たちが風船爆弾製造に駆り出されていたという話は知っていました。風船で爆弾をアメリカ大陸まで飛ばす?日本は何処まで追い詰められていたのだ、それは竹槍でB29をつつくような話ではないかと思っていたのでした。風船爆弾は、1
オランダの児童養護施設で暮らす11歳の少女ルーのもとに、離ればなれになっていた母カリーナから突然の連絡が入る。自称ハリウッドスターだというカリーナは、再会を喜ぶルーを勝手に施設から連れ出し、ポーランドに住むおばあちゃんのところへ行くと告げる。
「リラの花咲くけものみち」藤岡陽子著幼い頃に母を亡くし、父親の再婚相手に虐げられて不登校になった聡里は、愛犬パールだけが心の支えだった。やがて祖母のチドリに庇護されて立ち直った聡里は獣医師を目指し、猛勉強の末、北海道の大学に入る。そこでの6