1955年、ミシシッピ州で14歳の黒人少年が白人女性に口笛を吹いたことで殺された「エメット・ティル殺害事件」を映画化。50年代、夫を戦争で亡くしたメイミー・ティルは、シカゴの空軍で働きながら一人息子エメットと平穏に暮らしていた。ある日、エメットはメ
老犬タロウの日々はのんびりと過ぎています。見えない、聴こえないせいか、もう散歩も喜ばない。天気がよければ抱きかかえてバギーに乗せ、大きな公園まで連れ出す。筋肉を衰えさせたくないので、公園の中、そして帰り道は歩かせるようにしていますが、もう本
若き軍人ナポレオンが1793年のトゥーロンの戦いで英国軍を破り、皇帝に成り上がった栄光の時代から一転、エルバ島への追放、百日天下、そしてワーテルローでの大敗北、セントヘレナ島で死去するまでの全生涯を2時間半にまとめたのは、「グラディエイター」の
1960年代のイタリア。詩人・劇作家で蟻の生態研究者でもあるブライバンティは、教え子の青年エットレと恋に落ち、ローマで一緒に暮らしはじめる。しかし2人はエットレの家族によって引き離され、ブライバンティは教唆罪で逮捕され、エットレは精神病院へ送ら
ロシアのサンクトペテルブルクで生まれた著者は、親の仕事の関係で7歳の時に日本、そしてイギリス、フランス、アメリカ、カナダに転校。小学校から中学の間に、6カ国での学校生活を経験。それぞれの国での体験を基に、「当たり前」「ふつう」「常識」を問い直
タイトルの「−1.0」は、「マイナスワン」と読むのだそうです。先の大戦で焦土と化し、ゼロになった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラが、この国をマイナスに叩き落とす。軍隊もなく、絶望的な状況での襲来に、誰が、そしてどうやって立ち向かうのか
1920年代、オクラホマ州オーセージ郡。石油が発掘され、先住民オーセージ族は、莫大な富を得る。その財産に目をつけた白人たちが押しかけ、政略結婚、ゆすり、強奪、殺人を犯していった、実話に基づく物語。第一次世界大戦後の帰還兵アーネスト(レオナルド・
フランスの原子力会社の労働組合代表が国家的スキャンダルに巻き込まれていく姿を、実話を基に描いた社会派ドラマ。世界最大の原子力企業アレバ社の民主労働組合代表を務めるモーリーン・カーニー(イザベル・ユペール)は、中国とのハイリスクな極秘取引を知
第二次大戦末期、敵国の中国大陸奥地までスパイとして侵入し、終戦後も放浪を続け不法滞在で強制送還されるまでの8年間、チベット、ヒマラヤ、インドネパールを移動し続けた男、西川一三(かずみ)の物語。日本人であることを隠し、モンゴル生まれのチベット
世界的人気を誇る日本発のプレイステーション・ゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話を、ハリウッドで映画化したレーシングアクション映画。ヤン(アーチー・マデクウィ)は英国ウエールズに住む若者で、大学を中退し、衣料品店でバイトしながら自分の
フィリッパは、筋痛性脳脊髄炎(ME)という持病に悩まされながらも、別居中の夫ジョンと息子を育てながら仕事に励む、ごく普通の主婦。ある日、舞台「リチャード三世」を観て、シェイクスピアの戯曲の中のリチャード三世像に疑問を持つようになる。彼は遺骨も
この本を手に取ったのは、私が赤坂クラシックハウスに何度も行っているからです。紀尾井町にある、チューダー調の美しい洋館。かつてはグランドプリンスホテル赤坂旧館であり、今はレストランとなっていて、こちらでランチやアフタヌーンティを楽しみました。
オペラ座のプリマ、エリーズは「ラ・バヤデール」の舞台の最中に恋人の浮気を目撃、心を乱して転倒、足を負傷してしまう。一晩で恋も仕事も失い、傷心のままに、ブルターニュのペンションで調理アシスタントとして働くことになる。そこにはコンテンポラリー・
”ヨーロッパ宮廷一の美貌と称されたエリザベートの40歳の1年間にスポットを当て、若さや美しさという基準のみで存在価値を測られてきた彼女の知られざる素顔を大胆な解釈で描き出した作品”(映画com)この挑発的なポスターから、普通のエリザベート像ではな
2016年のアカデミー賞受賞作「スポットライト・世紀のスクープ」を観た時には、言葉を失くしたものです。2002年アメリカの新聞「ボストン・グローブ」紙が、神父による子供への性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダルを暴いた
父フランソワ(ピエール・アルディティ)も息子ドニ(イバン・アタル)も、パリで活躍する著名な指揮者。ある日、父に世界最高峰のミラノ・スカラ座から、音楽監督を依頼する電話が入る。フランソワは歓喜するが、それは息子への依頼の間違いであった。真実を
「今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。不自由で息苦しかった毎日。家で過ごすことが最善だとされていたあの期間。多くの人から当たり前にあるはずのものを奪っていったであろう時代。それでも、あの日々が連れてきてくれたもの、与えてくれた
昔観たアメリカ映画「マグノリアの花たち」(1989年)の中に、アルマジロのケーキが出てきて驚きました。灰色のアルマジロの身体にナイフを入れると、中から血のような赤いジャムがべっとりと。映画の中だけの話かと思っていたら、その後アメリカに旅行した時
オバマ前大統領の2022年のお気に入り映画の一本であるとか、イラン版の『リトル・ミス・サンシャイン』であるとかの前評判を聞いて、楽しみにしていました。イランの国境近くを車で旅する、4人家族と1匹の犬。大はしゃぎする幼い弟を尻目に、兄と父母は口に出
たまにトールペイントの小物を頼まれて描くのですが、似たような絵柄の表札や眼鏡ケースが多いので、特にアップすることもないのです。が、今回久しぶりに苺の絵柄を頼まれました。友人の愛犬ポメラニアンが、イチゴという名前なのですって。ドッグフェスティ
アン・ラン(チャン・ツィフォン)は北京の医大を目指しながら、看護師として働いて自活している。ある日、疎遠にしていた両親が事故死し、会ったこともなかった6歳の弟ズーハンが遺される。親戚中が寄ってたかって、弟を養育するのは姉としての当然の務めだ
がん医療に長年携わってきた外科医ががんを発症し、13年経ってから書いたという本。船戸崇史医師は48歳の時に腎臓がんを罹患し、外科手術で切り取り、その後再発転移させないためにどうしたらよいかと、ありとあらゆる方法を試したのだそうです。そして彼が得
昔、私が子供の頃は、お盆が過ぎたら暑さの峠は越したという感じでした。急に涼しくなるわけではないけれど、朝夕はいくらか涼しくなり、海にはクラゲが出始めて、海や大きなプールに出かけるにはお盆過ぎはもうちょっと、という感じでした。今年の夏は、お盆
連日こちらの最高気温は35℃前後。あまりにも暑いので、涼しくなりそうな本を読んでみました。世界的クライマー、山野井泰史・妙子夫妻の、2002年のヒマラヤの難峰ギャチュンカン(7952m)への挑戦を描いたノンフィクション。過酷な状況下のビバーク、垂直の
冒頭、1974年のフランス国会で、カトリックが多数を占め、男性議員ばかりの中で、中年の女性が合法的な中絶法を勝ち取るために声を張り上げている。無垢な子どもたちを殺すのか、ふしだらな女の自堕落を助長するのかなどと男性議員たちの怒号が飛び交う中、レ
「朽ち逝く庭」伊岡瞬著 「絶対に言えない秘密を抱える家族の行く末とは」こんな帯のコピーを見たら、読まずにはいられない。中堅ゼネコン勤務の父・陽一は仕事でトラブルを抱え、母・裕実子は勤め先の上司とホテルに、中学生の息子・真佐也は不登校が続く。
裁判所書記官をしている若い女性が書いた小説が、選考員満場一致でポプラ社小説新人賞を受賞したと知って、読んでみたいと思っていました。惣菜と珈琲のお店「△」を営む24歳の女性ヒロは、晴太、中学三年生の蒼と三人兄弟だけで暮らしている。ヒロが美味しい
第二次世界大戦下、ポーランド(現ウクライナ)に住むウクライナ、ポーランド、ユダヤ人三家族の過酷な運命の物語。ナチスドイツ、そしてソ連に迫害され、蹂躙される人々。三家族の親は収容所かシベリア送りか銃殺、そして無垢で幼い少女たちまでもが…。少年
カフタンとはアラブ人の民族衣装で、結婚式や宗教行事などフォーマルな席に欠かせないものであるらしい。飾り糸で華やかに刺繍されたオーダーメイドの高級品であり、ハリムは手仕事でそれを造る実直な職人。小さな仕立て屋を一緒に支える彼の妻ミナは、末期の