漫画家の岸辺露伴(高橋一生)は、世界中で人気で、招かれてヴェネツィアへ。
担当編集者の泉京香(飯豊まりえ)は、気まぐれな露伴の行動に振り回されながらも、自分も国内線と国際線を間違え、慌てふためきながらイタリアへ向かう。
幻想的なヴェネツィアの街を散策しつつ、露伴はカーニバルの仮面を作る工房で、父が日本人、母がイタリア人のマリア(玉城ティナ)に出会う。
ふと見つけた教会で、露伴が狭い部屋に入ってみると、それは「懺悔室」。神父に信者が「罪の告白」をするためのものなのだが、それとは知らず、ひとりの男が突然、中の露伴に向かって告解を始める。
それはなんとも奇妙な話だった。
その男・水尾(大東駿介)は、イタリア放浪中、食事を恵んでくれるよう懇願した、同じ日本人のソトバ(戸次重幸)を誤って死なせてしまう。
その直前、ソトバは「お前の顔を忘れないぞ。お前が幸福の絶頂にいるとき、絶望の底に叩き落してやる」と呪いをかけたというのだ。
その後、水尾はイタリアで信じられない幸運続き。経営していた会社は順調。美しい妻と結婚。
しかし、水尾はソトバの言葉が気が気でならない。会社がもっと売り上げが上がりそうになると、特許を手放したりして「幸福の絶頂」が来ないようにしていた。
だが、かわいい女の子が生まれ、「ああ、幸せだなあ」と感じた瞬間、ソトバが幻影となって表れたのだった。
水尾は「その顔を忘れない」と言われたことを思い出し、会社の側近の顔に整形手術し、内田(井浦新)として生きることに。
あまりにも信じがたい「呪い」の話を聞かされた露伴はとまどうが、やがてマリアが、まさに内田の娘だと知ることに。
マリアは近く結婚式を挙げることになっていた。彼女の「幸福の絶頂」にも呪いの手は伸びるのか・・?
オールヴェネツィアロケの映画なので、とにかく風景が美しい。
NHKのTVドラマのシリーズでもおなじみの、岸辺露伴の劇場版。
ストーリーは、はっきり言ってマンガみたいなんだけど・・って、原作がマンガですもんね(;´∀`)。
わたしは原作は読んでいないのだけど、原作マンガのファンからも、高橋一生の「露伴」は、原作イメージになりきっていて好評らしい。
少し尊大で自信家の露伴だが、高橋一生自身もマンガのファンで、気に入っている役柄だという。
呪いのシーンなど、グロい場面も多いので、そこは閲覧注意かな。
露伴と泉がオペラを見るシーンは、実際の舞台を撮影しているそうだ。
そういえばこのふたり、昨年結婚したのだった。この映画の撮影の時はもう付き合ってたんだよな〜などと思いつつわたしは見ておりました。
(5月27日、イオンシネマ大野城)
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