mixiユーザー(id:5348548)

2025年01月14日11:31

54 view

映画「私にふさわしいホテル」

新人賞を受賞したものの、その作品を文壇の大御所・東十条(滝藤賢一)に酷評されたばっかりに、その後作品発表の場もない、作家の加代子(のん)。
あこがれの「山の上ホテル」に投宿し、大作家の気分になってみたが、なんと上階に、当の東十条が宿泊している、と知った加代子。
この恨み晴らしてやる! とばかりに、加代子は大学サークルの先輩で、文芸誌編集者の遠藤(田中圭)も巻き込み、ホテルのメイドに扮し、東十条の客室に入りこんでなにかと邪魔を入れる。
そして締め切り間際の東十条の原稿を「落とす」ことに成功。シャンパンを原稿に盛大に振りかけてしまったのだ。
しかし、事件はここで終わりではなく、東十条と加代子の因縁の対決は、その後も続いていく。
加代子はひんぱんにペンネームを変えて、なんとか単行本を出すことにこぎつけた。
カリスマ店員(橋本愛)に頭を下げたり、別人に成りすまして、東十条の行きつけの高級クラブに出没して彼のツケで豪遊したり、そして東十条の自宅に紛れ込んだりもするのだが・・


原作は柚木麻子。映画化に際し、「こんなイヤな女の役を演じてくれる女優さんがいるかしら?」と思ったそうだが、のんの加代子役は、直情型、暴走型、やりすぎながら、「なんとか東十条の鼻を明かしてやれ!」と観る者に思わせる、コメディエンヌぶり。
そして彼女のファッションも、ガーリーなものから、メイド服、着物姿まで、なんでも似合ってしまう可憐さ。チェックのブレザー姿がよかったなー。
物語の設定は80年代から始まるので、東十条も加代子も、原稿用紙に万年筆で書きつけている。いまやもう絶滅危惧種のスタイル。

そういえば、山の上ホテルも老朽化により休館中。
ちょうどいいタイミングでの撮影だったのでは。
(1月8日、イオンシネマ大野城)

10 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2025年01月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

最近の日記