mixiユーザー(id:5348548)

2024年12月20日10:07

320 view

映画「用心棒」(NHK-BS)

だいぶ前に見たことがあるのだけど、BSでやっていたので、視聴。
この頃の黒澤明の時代劇は、どれも面白い。

宿場町にふらりとやってきた浪人(三船敏郎)。彼は名を訊かれ、ふと眺めた場所に桑畑があったので「桑畑三十郎」と名乗り、「もうすぐ四十郎かもしれんな」と笑う。
この町は、清兵衛と丑寅という、二人のやくざ者の親分が抗争を続けていて、そのために町が荒れ果て、絹の特産地なのに、織物を作るのもままならなかった。

浪人は、「オレを用心棒にしないか?」と清兵衛、丑寅両者にもちかけ、礼金を吊り上げようとする。
丑寅の弟・卯之助(仲代達矢)が町に帰ってきたが、彼は短銃という飛び道具を持っており、周囲は恐れをなしてしまう。
いったん、丑寅側につく浪人だが、丑寅のバックにいる、造り酒屋の徳右衛門(志村喬)が、百姓・小平の妻・ぬい(司葉子)を妾にしてしまっていて、幼いぬいの息子が悲しんでいることを知り、小平、ぬい、息子の三人をこっそり遠くに逃がしてやる。

浪人が居座っている居酒屋の権爺さん(東野英治郎)は、そんな浪人の男気をいたく気に入っていた。
しかし、ぬいがお礼の手紙を居酒屋によこしたものだから、卯之助にみつかり、浪人は虫の息になるまで拷問を受けてしまう。

浪人はやっとのことで、こっそりと監禁されていた蔵から脱出、権爺さんらの手助けで棺桶に入れてもらって墓地へ。

町では丑寅勢力が、清兵衛の家に火を放ち、一味は全滅。
しかし、怪我がなんとか癒え、町に戻ってきた浪人は卯之助と対決。
短銃を撃とうとした刹那、浪人が出刃包丁を、彼の腕に放ち、卯之助は倒れる。

「この宿場も静かになるぜ」と、浪人は揚揚と宿場町を去っていった。


1961年制作だから、わたしが生まれる前の映画である。
腕っぷしは強いが荒くれ者で粗野、でも実は情に篤い。
そんなキャラクターを、三船敏郎が存分に演じている。翌年公開の「椿三十郎」もこの系譜ですね。
そしてヒーローは見返りも求めず、またふらりと去っていくのであった・・
こういうカッコよさは、海外にも大いに影響を与えたようで、「荒野の用心棒」が作られたが、東宝側にリメイクの許可なく制作したとかで、裁判になってモメたようだ。
(12月19日、NHK-BS)
6 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年12月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記