フィリピンで無残に殺された韓国人青年・ソンジェ。
彼の遺体が韓国に移送される。
マ・ソクト刑事（マ・ドンソク）は、デリバリーアプリが麻薬密売に利用され、ソンジェがアプリ開発者であること、そして彼の殺害が不法オンラインカジノと関連していることを知る。
ソンジェの母は悲嘆の余り、自殺。
葬儀に駆けつけたマ刑事は、「息子を殺した犯人を必ず罰してください」と書かれた遺書を見て奮い立つ。
捜査を進めるうち、マ刑事は、フィリピンに拠点を置いた、大規模な犯罪集団があることを知る。
殺人などまったくいとわない冷酷なチャンギ（キム・ムヨル）は元傭兵で、不法オンラインカジノを一手に支配していた。
一方、カジノのオーナーでIT技術者でもあるドンチョル（イ・ドンフィ）は、韓国国内でさらに大きな犯罪をもくろむ。
マ刑事はサイバー捜査班とタッグを組み、やはりオンラインカジノ経営していたイス（パク・チファン）に強引に捜査協力させるのだった。
ITなんてよくわからない。
デジタルは詳しくないけど、アナログ捜査はお手の物。
そんなマ刑事のうでっぷしの強さが、今回も炸裂。
「韓国はどうしてこうもチンピラだらけなんだ！」と怒りを爆発させ、悪い奴は必ず捕まえる！ とばかりに、「死なない程度に」、悪人を痛み付け、執念で犯人を追いかける、頭脳派と対照的な肉体派・マ・ドンソクの活躍が楽しめます。
まあ、暴力シーン多めなので、一般人には無条件には勧められないけど。
殺人マシンのようなキム・ムヨルの不気味さも見どころではありますが、デジタルにうといマ刑事が、憶すことなく、前のめりにＩＴ犯罪に向かっていくのは爽快でもあります。
(１０月２日、イオンシネマ大野城）
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