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2024年09月30日17:27

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映画「スオミの話をしよう」

詩人で大富豪の妻・スオミ(長澤まさみ)が突然、失踪。
夫・寒川(坂東彌十郎)は大ごとにするな、妻はすぐに帰って来ると言うが、刑事の草野(西島秀俊)は、誘拐されたに違いない、と気が気でない。
時代がかった逆探知機を、これも時代がかった固定電話に取り付けるが、実は草野はスオミの前夫。寒川と話すうち、料理が全くダメだったスオミが、寒川の連れ子に毎日お弁当を手間かけて作っていると聞き、信じられない。

草野がスオミと出会ったのは、警官たちの親睦パーティーの席。
そのときスオミは草野の上司・宇賀神(小林隆)の妻だったのだ。

寒川邸では、使用人として魚山(遠藤憲一)が働いていたが、なんとスオミの最初の夫であることが判明。
魚山は中学の体育教師で、スオミは教え子だった。
奔放な母親(長澤まさみの2役)に困惑しているスミオに同情する形で、その後ふたりは結婚。しかしスミオは魚山に暴言吐きまくりで、許容している魚山は心が休まらなかった。

宇賀神もやってきて、寒川邸にはスオミのかつての夫4人が勢ぞろい。
ところが宇賀神は「スオミは中国語しか喋ったことがなくて意思疎通が・・」と言い出す。
しおらしく、消え入りそうな声でいつも話していたスオミの姿しか知らない草野はまたも混乱。

そして「脅迫電話」がかかってきて、大金をボストンバッグに用意し、セスナから公園に投下しろと指示が。

そこへやってくるのはユーチューバーの十勝(松坂桃李)。
聞けば、彼はスオミの2番目の夫だった。その頃のスオミはサバイバルゲームに夢中。さらに十勝と、違法スレスレの商売をやっていた。
十勝は「セスナなら、自分が所有している」と言い出すのだが・・

三谷幸喜の最高傑作! と大々的に予告編が流れていた映画。
5人の夫たちの知ってるスオミはまるでどれも別人。
いったい彼女の本当の姿は? そして犯人は誰なのか? とサスペンスたっぷりのコメディを期待して見に行ったのだけど。

「最高傑作」はちょっとオーバーだったかなあ。
面白さで言うなら「3分に一回は大笑いできる!」とわたしが思った「有頂天ホテル」とか、「清須会議」のほうがずっと面白かったと思う。

ほぼ寒川邸の中だけの物語が続くので、むしろ映画より舞台劇向き。
スオミの正体も、「5人の夫のキャラに合わせての行動」というあっさりした着地点だったし、眼目は5人(母親役も含めて6人)ぶんを演じ分ける長澤まさみの存在感、と言えよう。

出演者はほかに寒川の世話係が、「虎に翼」で注目を集めた、戸塚純貴、草野の部下が瀬戸康史、スオミのそばにいつも出没するナゾの女が宮澤エマ。
これだけのキャスティングをそろえているので、物語がどこか中途半端なところがもったいなかったかも。
会話のやりとりでのギャグのおかしさは、相変わらずの三谷幸喜ですが。
(9月25日、イオンシネマ大野城)
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