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2023年07月05日11:45

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映画「夏空ダンス」

2022年の夏。
熊本・人吉の高校に通う夏子(島雄こなつ)はダンス部で活動中。
部ではいちばんうまく、夏子は東京に出て、本格的にダンスをやりたいと考えていた。
夏子の母(映美くらら)も、地元のダンススクールで教えている。

夏子の父(内村光良)は市役所の職員。
人吉を襲った水害から2年、復旧はまだまだだ。そのことに歯がゆい思いをしているが、なかなか復興がままならないため、友人(松重豊)は、この町を、心ならずも去ることに。
そして娘・夏子がダンサーになりたいと言い出し、複雑だ。
父親としては大学に進学してほしいのだが。

ダンス部員が踊る映像を、タケル(吉川康太)が撮影している。
イケメンの彼に、夏子は1年の時から恋心を抱いていたが、タケルには、夏子もよく知るカノジョ(倉島颯良)がいて、みなの公認の仲。
人吉城の城址で、ふたりが抱き合うのを夏子は目撃してしまい、ショックを受ける。

3年ぶりに、人吉の夏祭りが開催される。
そこでダンス部の生徒たちが、花火をバックに踊り、そのもようを撮影することになった。
失恋の痛みを乗り越え、ダンスに打ち込む夏子。
そしてそんな娘を見て父は、ダンサーへの夢を後押ししてやろうと思うのだった。

“ウッチャン”こと内村光良が監督・脚本・出演をこなす、47分の短編映画。
彼の出身地・人吉市を舞台にした、水害からの復興祈念の映画で、6月30日から九州エリアで、2週間限定公開されている。

しかし見てみると、そういう枠組みをを越えた、良作の青春映画になっている。
ダンスシーンは迫力満点、女子高生の恋心も切ない。
そしてなにより、ウッチャンの「人吉愛」がじんじん伝わってくるのだ。
2020年の水害時の映像や写真を織り込みながら、立ち直ろうとする町を見せ、若いダンス部員たちの躍動感に、未来を託している。
おお、ウッチャン、なかなかやるなー、という感じ。
九州だけではもったいないので、ぜひ全国公開してほしい映画です。
(7月4日、イオンシネマ大野城)
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