アレックス(リーアム・ニーソン)は、腕利きの「殺し屋」だったが、自身、最近は記憶があやふやになってきており、病院でアルツハイマー症の進行を抑える薬を処方してもらい、腕にペンで人の名前や時間を書き込んで、なんとか急場をしのごうとしていた。
しかし「仕事」の詳細を覚えられなくなったらおしまいだ。
アレックスは、これを最後の仕事・・と思って引き受けた依頼があったが、現場に乗り込むと、なんとそこにいたのはローティーンの少女。
彼の信条として「子どもは殺さない」というのがあったため、その少女・ベアトリス(ミア・サンチェス)をそのままにして去る。
ところが、ベアトリスは、闇の人身売買組織の男の娘だった。彼女は保護施設に移されるものの、父親の仕事を喋られるとまずいと思った組織に殺されてしまう。
それを知ったアレックスは、逆にベアトリスの復讐のため、組織の人間たちに立ち向かう。
折しも、人身売買組織の摘発に関わる刑事・ヴィンセント(ガイ・ピアース)も、ベアトリスを殺されたことに悔恨を抱いていた。
そして、黒幕は、一見、女性慈善家で大富豪のダヴァナ(モニカ・ベルッチ)であることがわかってくる・・・。
アカデミー賞受賞作「シンドラーのリスト」の主演で知られるリーアム・ニーソンは、わたしの好きな俳優。
北アイルランド出身で、アイルランドの英雄を描いた「マイケル・コリンズ」や、「ラブ・アクチュアリー」などの出演が有名だし、韓国映画「オペレーション・クロマイト」では、朝鮮戦争でのマッカーサーを演じていた。
だが、実はわたしが一番印象的なのは、B級映画と言える「ダークマン」の主演。
ギャングに衝撃され、身体が欠損した主人公が、研究していた人工皮膚技術で超人となり、ギャングたちに復讐する・・というもの。
荒唐無稽なストーリーながら、熱演するリーアム・ニーソンがとてもとても気になってしまったのだ。
さて、今作の「MEMORY」、アルツハイマーの殺し屋、という役柄で、身体の不調を抱えつつ、奮闘する様子が見どころなのだが、なにしろ、バイオレンスシーンが多すぎて、じゃんじゃん人が殺されます(;´∀`)
だもんで、リーアム・ニーソンのファンじゃなければ、あんまりおすすめできないですね。
ちなみに、見に行った映画館は、福岡市では老舗の「中洲大洋劇場」。
かつて福岡市在住の頃は、ずいぶんとここに通い「プラトーン」とか「ラストエンペラー」とかの大作もここで見たなあ。
今回、16年ぶりに福岡へ帰るにあたり、まだ中洲大洋あるのかな?と心配でしたが、ちゃんと映画館が残っていて安堵しました。
館内の壁に描かれたヘプバーンやJ・ディーンの絵もそのままでした。
(5月25日、中洲大洋劇場)
ログインしてコメントを確認・投稿する