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2023年05月23日09:45

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映画「レインマン」(NHK-BSプレミアム)

1988年制作、日本公開は翌89年。
当時、ダスティン・ホフマンと若手俳優・トム・クルーズの豪華共演で話題になり、障害者を演じた、ダスティン・ホフマンの演技が注目された。


チャーリー(トム・クルーズ)は、高級車輸入販売の事業をしているが、ランボルギーニを輸入したところ、環境局の排ガス規制にひっかかって、販売できず八方ふさがり。
仕事を部下に押し付けて、週末は逃げるように恋人・スザンナとドライブに出ていく。

ところが自動車電話に連絡が入り、父の死を知らされるチャーリー。
父とは昔からソリが合わず、16歳の頃から絶縁したままだったのだ。

葬儀に出て、遺産相続について弁護士から話を聞くと、チャーリーにはクルマが遺されたものの、300万ドルもの遺産は、ブルーナ医師が管財人となって信託銀行に預けられているという。

ここで彼は、自分には年の離れた兄・レイモンド(ダスティン・ホフマン)がいて、彼が300万ドルを相続していることを知る。
驚き半分、怒り半分のチャーリー。

レイモンドは施設に入所していた。
彼は知能指数は極めて高いものの、自閉症で、こだわりが強く、通常の社会生活がむずかしいという。

チャーリーは、レイモンドを拉致するように連れ出し、半分の150万ドルは、自分に相続権がある、と弁護士に言う。
だがスザンナは、そんなチャーリーを見て「お金欲しさに誘拐まがいのことをするなんて!」と怒り、泊まっていたホテルを出て行ってしまう。

ホテルでレイモンドは、いつもの施設の部屋と違って本がない、と不安がるので、チャーリーは「ほら、本だ!」と電話帳を投げてよこす。
しかしレイモンドはそれを読み、AからGまでの電話帳の名前と電話番号をみな覚えてしまった。
彼の「特殊能力」に改めておどろくチャーリー。

会社では、クルマを売れないので、手付金を返せとトラブルになっていた。
チャーリーはレイモンドを連れ、飛行機でロサンゼルスに戻ろうとするが、レイモンドはたちどころに過去の航空機事故の日時、犠牲者数を喋りだし、乗るのはいやだとパニックに。

やむなくクルマでの帰路になるのだが、今度は「高速道路の死亡事故」の数字をレイモンドが言い出すので、下道を使わざるを得ない。
こうして、ふたりの長い旅がはじまった。

そして、旅の途中、「レイモンド」と発音できず、「レインマン」と呼んでいたごく幼い頃のチャーリーの記憶がよみがえる。
その頃、レイモンドは施設に入所したので、兄の記憶はもう残らなかったのだった。

レイモンドの希有な記憶能力を見て、チャーリーは一計を案じ、ラスベガスへ行き、カジノのブラックジャックで一儲けしようとする。手札の組み合わせを記憶させ、勝てそうな手の時にどんどんチップを賭ける。
結果、どんどん勝ち進み、8万ドルのもうけが出るものの、カジノ側は、不正を疑う。しかし監視カメラにもおかしいところはなく、支配人はやんわりとふたりに退去するように告げる。

これで手付金の返済はできそうだ。
6日間の旅のあいだ、カジノの「共犯関係」もあって、いつしかほんとうの兄弟の情愛を感じはじめたチャーリー。

ロサンゼルスに戻り、相続についての審問会に出ることになり、精神科医から「施設に戻りたいか?」「チャーリーと一緒に暮らしたいか?」と問われたレイモンドは「施設に戻って、チャーリーと暮らしたい」と答える。しかし、それはできないことだ。

レイモンドの答えを切なく思いながらも、チャーリーは、施設に帰るため列車に乗車する兄を、駅で見送るのだった。


この映画、封切り当時に、当時勤務していた、会社のそばの映画館で見た。
バブル期に建ったばかりの商業ビルに入っていた、新しくてきれいな映画館。
あれからもう34年もたったのか。
その後、いったん閉館になったあと、いまではTOHOシネマズが運営している。

この映画で、自閉症や「サヴァン症候群」のことが知られるきっかけになったのではないだろうか。
ダスティン・ホフマンは、自閉症の男性そのものが出演しているかのようで、感情を爆発させるところ、ルーティン通りのことがかなわず嘆くところなど、迫真の演技だった。

1988年の制作なので、現在のようにすばやくスマホで連絡、とは行かず、チャーリーは、しょっちゅう公衆電話をさがしては、会社に電話を入れる。
そういう「手間」みたいな断片が現在の物語にはないわけで、逆に今見ると新鮮に思えてしまう。

実は、トム・クルーズとわたしは同い年。
今では還暦のトム・クルーズも、当時は25,6歳の若者で、「トップガン」で売れっ子になっていた頃だ。あの頃はちょっとチャラい感じのするところがイヤで、わたしは好きじゃなかったんだが、いまはこの年で、まだ体張ってアクションやって元気だわ〜、同い年なのに頑張ってるわね〜という感じで見ております。
「レインマン」を34年ぶりに見ましたが、ほとんど覚えていないシーンばかり。
ダスティン・ホフマンはもう85歳になるそうですね。
(5月22日、NHK-BSプレミアム)
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