緊急事態宣言を受けての時間短縮の開催。
やはり、短い!とは思いましたが、その分、より煮詰まった凝縮された時間となりました。
「浮きをかける」
に関しての甲野先生の新たな展開には、もう何が何やら、です。
出会った頃、2003年から「浮き」に関しては仰っていて、「仕事は宙でする」はとても印象に残っています。
「楽器演奏にしても、他のことにしても、みなそこに集中して行っているつもりでも、実は身体が一番集中して行っていることは立つということ」
など、含蓄のある言葉が続きます。
上腕骨を後ろに引かれるようにし、肩甲骨が寄った時に肘を落とす、という説明。
これらの大きな変化はこの20日くらいから始まったとのこと。
立っているところを後ろから押されると、バランスを崩してよろめいて着地するのが普通ですが、この状態で立つと、ピョン、と楽しそうに、飛ぶ。
後ろから見ていると、そのままの形状を保ったまま飛んでいるようにも見えました。
不思議な世界・・
「ね、こちらだと、楽しそうでしょう?」
「はい」、と背中を押したOさん。
普通の状態では、もちろん「楽しくない」。
肥田春充のことにも触れ、丹田の話も。
丹田に関してはよく様々なシーンで「丹田が大事」とか「丹田に力を込めて」ということが言われているけれど、そういうなんとなくわかったつもり的なイメージの話ではなく、より具体的な話。
さりとて、それが誰にでもできるようなことかといえば、もちろんそうではないのだけれど。
丹田に関して、先生がここまで詳しく語ったのは、この講座が始まって以来、初めてではないかと思いますが、それだけ、その世界に近付かれたということなのでしょう。
ますます先が楽しみです。
さらには腸の話。
内臓、特に腸に関しては前回の講座でも話されていたのですが、それがより具体的なものに。
腰を落としても筋肉がつかないのが、身体の上手い使い方であって、筋トレなどで、筋肉を付けることに関しては疑問を呈しておいででした。
換気休息を経て、後半は個別指導。
初参加のピアニストには指紐。
あまりの変化の大きさにびっくり。
講座開始以来ではないか?と思えるほどで、音の粒立ちやきらめきが増しました。
津軽三味線の御二人は、男性は鎖紐による四方襷、女性は指紐で。
どちらも、最初のピアノの方と同様、目を見張る変化。
それにしても、津軽三味線の持つ力というのは、何かしら別格なものがあるなあ、と改めて感じ入りました。
特に、紐装着後の演奏では、会場の音楽ホールが隅々まで共振して、喜んでいるように聞こえました。
甲野先生も後で私に、「いやあ、身体が動き出そうとするのを堪えるのが大変でしたよ。」と仰るので、
「先生、堪えないで、舞ってしまってください。次回は是非!」
津軽三味線と先生の舞の共演、ぜひ観て見たいものです。
さらにピアニストには紐以外でも、ということで、小刀による祓い。
これでも変化しましたが、驚いたのは次。
先生の最新の気付きの上腕骨、肩甲骨の操作によって、びっくりするくらいの変化。
全ての音がキラキラと光っているみたいな素敵なラヴェルに。
先生の様にすぐにできる訳ではないにしても、これはまた新たな世界の扉となることは確か。
明日、色々と試してみようと、今からワクワクです。
能管の方には、やはり四方襷で。これも、より深いところからの響きに。
ペットロスが辛い、というお悩みには「般若心経」を。
「般若心経」には力があるそうなので、それを読めるようにするなり、写経するなりすると良い、ということでした。
毎日ピピに「長生きしてね」と言っているけれど、いつか、その悲しい日はやってくる。
よいことをうかがいました。
そういえば、末期がんで自宅療養していた母は、痛みの少ない日には、ずっとベッドの中で、般若心経を写経していたことを思い出しました。
ペットに限らず、いつか必ず愛する家族、友人知人との別れの日は来る。いつもはあまり考えないことですが、コロナ禍の現在、こうしたことは常に念頭に浮かぶようになってしまいました。
終了後、控室で、
「今までも、ビフォーアフターの変化は大きかったですが、今回は、過去最高にみなさま、大きく変化されましたね。現在のひっ迫した状況のせいなのでしょうか・・?」
と申し上げたら、
「いや、私が変わったからですよ。」
とすかさず先生。
・・・失礼しました・・
でも、やはり、受講された方の受信状態も、ぐんと精度があがっているようにも思えます。
次回は2月26日(金)、同会場です。
時刻については、従来通りか、今回の様に短縮か、はたまた中止となるか・・
とにかく先の読めない状況ではありますが、要請がでない限りは開催予定でおります。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
写真はピアニストの指紐、津軽三味線奏者の指紐、そして・・・
最後に、お願いして、控室にて今回の新たな気付きによる先生の御背中、撮らせていただきました。
・・肩甲骨が・・!!?
帰り道、荷物を担ぎながら、
「困ったのは、何度も、荷物がずり落ちるようになってしまったことなんですよ。」
元々、なで肩の先生。
今回の進展で、さらに、肩が落ちてきたのだそうです。
そういえば佇まいも、なんだか変化されたような・・
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