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2021年01月18日11:31

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映画「白い恐怖」(NHK-BSプレミアム)

イングリッド・バーグマンとグレゴリー・ペックという豪華共演。監督はヒッチコック。
アメリカ公開は1945年12月というから第二次大戦終戦の年。でもこんな映画作る余裕があったんだね。日本公開は1951年。

コンスタンス(イングリッド・バーグマン)は、精神病院に勤務する女医。
患者の幼児体験の「トラウマ」をさぐる治療法をおこなっている。
美しい彼女に、いろいろちょっかいを出す医師が何人もいるが(今で言えばセクハラだ)、彼女はそのたびにあしらっていた。
新しくエドワーズ博士(グレゴリー・ペック)が院長として赴任する。
ハンサムな彼に、コンスタンスは心惹かれる。

しかしエドワーズには不審なところがあった。
白地に縞が入ったもの(テーブルクロスにフォークで付けた跡やラインの入った白い服)を見ると、発作を起こしてしまうのだ。
さらに、病院にあったエドワーズ博士のサイン入りの著書の筆跡と、彼が書いた文章の筆跡が違うことに、コンスタンスは気付く。

やがて「エドワーズ博士は偽物では?」と疑う病院関係者から、エドワーズは逃走。
すでにエドワーズに恋をしていたコンスタンスは、彼を追ってニューヨークへ。
彼は「本物のエドワーズ博士」を殺害した疑いがかけられていた。
しかし「あなたは人殺しをするようなひとじゃないわ!」と、コンスタンスは、彼と共に自分の医大時代の恩師であるブルロフ博士のもとへ行く。
そして「白地に縞」に対する恐怖の原因をさぐろうとする。

エドワーズに幼い頃の記憶を思い出してもらう。
その結果、彼は子どもの頃、滑り降りる遊びの最中、弟が不幸な事故で亡くなったことがわかる。
本物のエドワーズ博士とはスキー場で一緒だったが、滑る行為、スキー場のスキー跡のラインが、彼に罪悪感を呼び起こしていたのだ。
彼の本当の名前はジョン・バランタインだった。

しかし、検視の結果、エドワーズ博士は銃で撃たれていたことが判明。
ジョンは裁判にかけられる。
ジョンの無罪を信じるコンスタンスは、前院長が「生前のエドワーズ博士とはいささか面識があって・・」と漏らすのを聞き逃さなかった。
それなら、最初にジョンが偽物として赴任した時に気付いていたはず。
新院長就任が気に入らなかった彼が、エドワーズをスキー場で殺害していたのだ。
問い詰めるコンスタンスに、彼は銃を向けるが、結局、みずからを撃つ。


ヒッチコックらしい、サスペンスフルな映画。
さいごにドンデン返しがあるものの、恋したら、ぜったい悪人なんかには見えないんでしょうね〜
バーグマンはキレイだけど、この頃ちょっとぽっちゃり気味?
ジョンが自分が見た夢の内容を話すシーンで(夢だから当然荒唐無稽だ)、その美術担当がなんと、サルバドール・ダリ。
シュールな内容の夢の情景にふさわしい、ダリのビジュアルも見ものです。
(1月13日、BSプレミアム)
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